ボウリングで力はいらないんです。という話はよく耳にするが、本当なのか?、必要だとしたらどんな筋力という話を書いてみたいと思う。
ボウリングで筋力がいらないと言われる理由
いくつかポイントがある。
- 自分にあったボールの重さを選ぶことができる
- 振り子の原理を使って、ボールを脱力で転がせばよい
- 小学生、お年寄りでも実際にできている
ここで、ポイントは2点目の話になると思う。脱力スイングとか、振り子の原理という話である。
振り子の原理でボールを転がすとは?
手順をステップごとに書くと以下になる。
- ボールを体の前で持つ。このときは左手も添えて両手でボールを持ってよい。
- 次に、ボールをまっすぐ前か、斜め下に腕を伸ばす。
- 自然にボールが落下していくので、腕を伸ばしたまま、肩を視点にボールが後ろにいく。
- ボールが前にもどってきたら、左足前ぐらいを通過するときに、ボールから手を離す。
- ボールはレーンを転がっていく。
ここでのポイントは、4で力を入れて投げる必要がないということになる。振り子がもどってきたらそのままボールから手を離すことで、結果的に投げている。
また、2,3,4でずっと、腕を伸ばした(肘が曲がっていない)状態なので、体でボールの重さを支えているので、体重にあったボールを選んでいれば、力はいらない。
本当に力はいらないのか?
ある程度はいるという答えになる。
ポイントは3で、ボールが落下していくときに、それを3本の指で支えているので、握力というか、手でボールを持つことができる筋力がいる。
これがあるので、ボール選びのときに親指のサイズにあったものを選ぶということが重要になる。親指のサイズがあっていれば、少しの力でボールを支えることができるのである。そういう意味は握力はほぼ通常の筋力で十分になる。
ボールの重さと親指のサイズをあわせるだけであとは筋力はいらないのか?
実は、下半身の筋力がある程度必要になる。ボールを前後に振りながら歩く(助走)しているので、それを支えるだけの下半身の筋力がないと、毎回、スイングがぶれてしまう。
ボールの重さを自分の体重にあわせて選択することも、この辺りの話に関係する。おもすぎると、歩いているときにフラフラしてしまって、コントロールが定まらず、スペアをとることも難しくなってしまう。
ボウリングで筋力があった方がいい理由
プロボウラーなど、せっせと筋トレしてたりするし、スピードと力のあるボールを投げている人は、ある程度の筋力がある。
つまり、ピンアクションを出す、あるいは高回転を目指すのであれば、ある程度の筋力は必要になるということになる。
一方で、女子のプロボウラーでも高回転の人もいたり、筋力が男子プロに比べて少なかったとしても高スコアを出している人もいるので、結局は、何を自分が目指すのかによると思う。
鍛えた方がいい筋肉
ある程度の回転でボールを投げる場合、手首の力がいる。これは、ボールをリリースするときに、手首が返ってしまうと強い回転が生まれない。ボールが真下にきたときに手首が折れないだけの筋力がいることになる。ボールの重さとしても、14ポンド、15ポンドでこれができるようになることが上級者の条件になる。
次は、下半身の筋力になる。ボウリングは助走で体重移動しながら力をボールに加えていくので、最後の4歩目、5歩目でぐっと沈み込んで床を蹴って、スライドしていく動きになる。
このときに振っている腕とボールの荷重を支えて力を伝えるための筋力が下半身に必要になる。下半身の力がないと腕だけで投げようとしてしまい、コントロールが定まらなかったり、力のある(回転の強い)ボールを投げることができない。
まとめ
ボウリングに筋力が必要かという話を書いてみた。ざっくり考えるとアベレージ150は、筋力はいらない。アベレージ180になると手首の筋力が必要。アベレージ200になると下半身も筋力が必要となるかと思う。
また、ボウリングの練習を週2回ぐらいやっていれば、自然に、必要な筋力がついてくるので、このためだけに筋トレが必要になるということはないかなと思う。