ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

リリースの感触をつかむ

本日のテーマは、リリースの感触の話になる。ボウリングで一番、悩ましく、コーチングでも難しいテーマだと思う。いろいろな思考錯誤を経て、最近、やっと、このリリースがしっくりくる感じになってきた。そんな話を書いてみたい。

リリースの感触は、投げている人しかわからない

プロの投球動画とかでスローモーションでリリースの瞬間の動画があったりする。これを眺めて同じように投げようと思っても、なかなかできない。

また、自分なりに工夫をしつつ投げていたり、プロのレッスンを受けてみたりしても、これが正解のなのか?という疑問もいつもある。

そして、プロの投球を見ていても、人によってリリースの仕方も違うし、ローダウンが理想というわけでもないとも思う。

結局は、自分にあったリリースというのを、見つけていくしかないのかなという結論である。そして、それが自分にあっているのかというのは、自分にしかわからないと思う。

リリースの感触は、投球の一連の動作で変わる

リリースというと、ボールを離す瞬間や、その直前ぐらいからの動作(リストアクションとか言う)なのかと思いきや、自分の経験では、助走の1歩目、プッシュアウェイぐらいのタイミングから一連の動作の結果としてのリリースがあるように感じている。

一連の動作が噛み合って、かつ、リリースの瞬間の意識で変わってくると思う。

そういう意味では、最近、やっとしっくりくるリリースができたかもと思ったのだけど、かれこれ5年の年月をボウリングをやっているので、長い道のりだったとも言える。

面白いことに、自分が納得できたリリースになっていない状態でも、高スコアは出てしまうのがボウリングでもある。比較的簡単なレーンコンディションで、かつ、ボールの性能がいいと、投げ方とか細かいことは関係なく、回転軸がしっかりしていれば、ストライクも出る。

これでいいのかな?と思って投げていた時期もあるのだけど、難しいコンディションや、レーン変化してきたときに、十分対応できない自分がいて、リリースの問題だったのかと最近、やっとわかった感じである。

よいリリースかどうかは、ボールの動きに出る

投球フォームやリリースのやり方が人によって異なるし、どのやり方がその人にあっているのかは、自分で見つけるしかないと思うのだけど、ボールの動きを見ていると、よいリリースで投げられたボールかどうかはわかる。

スピートがある程度出ていて、手前(リリースした瞬間)からしっかりボールが転がって進んでいる状態である。回転軸の向きも横が入りすぎず、縦になりすぎずで、自分が求めている回転になっている状態を安定して作れているかということもある。

プロのレッスンを受けていて、もっと手前からボールを転がすように指導されていたのだけど、ストライク出てるのだから、いいんじゃないかと思っていた。

これは、オイルの状態が簡単なときはストライクが出ているだけで、変化に対応できるフォームになっていないということだった。そうは言ってくれないけど、自分で気づいた。

リリースの感触がよくなった工夫点

最近のボウリング練習で、何を変えた結果、リリースの感触がよくなったのかであるが、2つある。

1つは、助走のリズムをスムーズに体重移動することに集中するということになる。ボールが前後に振られるタイミングにあわせることを常に意識して、助走の速度と蹴り足とスライドをしっかりすること。

2つ目は、リリースする瞬間に、ボールを右下にひねり落とす感覚で投げるということになる。(無理に手首を返しているわけではなく、ボールと床の接地距離を少なくして強く転がすというイメージになる)

この2つが同時にしっかりできた投球は、自分が理想とする回転を速度でボールが進み気持ちがよいストライクになる。この理想とする回転というのが、ポイントで、安定していつも同じようなフッキングポイントで曲がり続けるようなボールが投げられるということになる。

リリースがうまくできないと、抜けたりするラインでも戻ってくるようになった。

まとめ

リリースの感触は、感じ方が人それぞれで、フィンガーにしっかりかかった感覚とか、ボールを押し出せた感触など、いろいろな表現で話にでる。今回のように手前からしっかり転がったときに、どんな感触かというと、力を入れてないのに、しっかり回転してスピードが出ているという感触になる。テニスに例えると、スイートスポットにボールが当たると力がなくてもよいボールを打ち返せるのだけど、その感覚に近い。

しかし、5年やって、やっとわかってくる部分があるとは実に奥が深いスポーツだなと思う。