ストライクになりそうだけど10ピンタップするとか、やや厚めで7番、4番が残るという状況になることがある。ストライクのラインがとても狭いとも言えるし、そのラインのオイル状態としてラインやボールを変更した方がいい状態とも考えられる。
そんな状況でも、ポケットをはずさないし、大きくスコアを落とすこともないので、もうちょっとがんばってみようと思うときのアジャストについて書いてみたいと思う。
微妙な状況になっている理由
こういう状況になっているときは、道中でボールがレーンに噛んでパワーロスしていることが多い。もしくはオイルのキャリーダウンが発生していてバックエンドのボールの曲がり方がゆるく、キレが足りない状態になっている。キレが足りないので、10ピンが飛ばないし、薄めでもピンアクションがでず7番が残る確率も高い。
微妙な状況でのアジャストの方法
同じラインに投げ続けるとしても、戦略としては2つの方向性があると思う。
- ボールの曲がりにキレをつくる
- ボールを手前から曲げる
どちらが有効な対策になるのかはレーンのオイル状況にもよるのだけど、どちらの方法も試しても、うまくアジャストできないときもある。そんなとき、1をしばらく投げた後だと2が有効になったりもするので、組み合わせて対応することも有効だと思う。
ボールの曲がりにキレを作る方法
基本的には手前をスキッドさせたいので、横回転を強めにして投げる方法になるのだけど、サイドローテーションを入れるだけだと、やや走りすぎで、曲がり方もゆるやかになってしまう印象がある。自分の場合は、手首はあまり使わない(つまり意識的にサイドローテーションは入れてない状態)で、脇を意識的に締めて、より体の内側からボールを外に出すようなイメージで投球する。この状態でリリースすると、結果的に、手のひらがボールの下側に入るので、フィンガーにかかっている時間が長くなることで回転が強くなる。
そうすると、バックエンドでのレーンを噛む力が強くなるので、キレのある曲がりとなる。
ボールを手前から曲げる方法
ボールがゆるやかに曲がったとしても、ポケットに理想的にボールが侵入すればよいと考えると、ボールが曲がりはじめるポイントを少し手前にできれば、10ピンは飛ぶ。
ドライゾーンでレーンにボールが強く噛むようにすればよいので、縦回転強めで投げるという方法になる。この方法もサイドローテーションと逆の手首の使い方にはなるのだけど、自分の場合は、バックスイングを意図的に、やや外側にあげることで投球している。
体の内側から外に向かってひねらないので、横回転がかかりずらく、結果的に縦回転ぎみになるということだと思う。縦回転が強いとドライゾーンに到達前から、ボールのコアが起き上がってくるのが早いので、よくレーンにボールが噛んで、曲がり出しが早くなる。
まとめ
この微妙なアジャストは、ゲーム後半とか難しいコンディションをなんとか凌ぎたいというときの方法になると思う。本来は、オイルを使って、キレのある曲がりが出せるラインや、ボール選択するのが王道だと思う。
微妙なアジャストをしている状況では、ダブル、ターキーがなんとか狙える程度でビッグゲームは難しいことが理由になる。
それと、回転軸を変えるために、手首の角度を変えて投げることが普通だと思うのだけど、これも失投のリスクがそれなりにあるので、自分としては、スイング方法そのものを変えてしまった方が安定性が高いような気がしている。大きな関節を使う方が、コントロールがしやすいということなのかもしれない。