ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

古くなったボールはどこまで使えるのか

ボールの寿命というのは、なかなか難しい。一般的には100ゲームぐらいで、購入当初のキレがなくなってくる。100ゲームは少なすぎという気もするけど、その後、オイル抜きをしたりしても、やっぱり曲がりがゆるくなってきて、寿命かなという時期がくる。自分の中で、もう投げないかもと思うタイミングなどを書いてみたい。

ボールの劣化は3段階でやってくる

冒頭で書いたとおり、最初のタイミングは、50ゲームから100ゲームぐらいの間にやってくる。ボールにオイルが染み込みはじめて、可塑剤がなくなってきたりして、購入当初のキレがなくなってくる。ややこしいことに、ゲーム数だけの問題でもないようで、1,2回投げて、しばらく保管しておくと、劣化していたということがある。たぶん、一度、オイルを吸収すると、内部で可塑剤と反応がどんどん進んでしまうとかがあるんだと思う。なので、性能のいいボールだなと思ったら、大事に使うよりも、普通に使った方がいいと思う。

2段階目は、オイルを吸収しすぎて曲がりがゆるくなるタイミングになる。これは、投げているレーンのオイル量とか、投球スタイルにもよるけど、だいたい200ゲームぐらいではないかと思う。このタイミングで一度、オイル抜きをする。それで、ある程度、復活するのだけど、しばらく使っているとまた曲がりがゆるくなってくる。2度目のオイル抜きのタイミングは、早くなり+50ゲームぐらいの感覚である。

3段階目は、オイル抜きをしても曲がりが復活してこないと感じるときで、いよいよ寿命かなという時期になる。だいたい4回ぐらいのオイル抜きをした頃かなと思う。また、2回目のオイル抜きぐらいのタイミングで、表面加工をやり直すということで、1回目のオイル抜きぐらいの復活ぐあいにすることができる。購入したときのスペックに書いてある通りに、表面を加工する。3回目、4回目のオイル抜きのタイミングでも表面加工をやり直すことで、ボールの最低限の性能は維持されるようにも感じる。

ボールによって寿命のタイミングが違う

ここが寿命を見極める上で、難しいところで、ボールメーカや、表面、コアの形状などにより、4回オイル抜きしても全然使えるというボールがある。

なんとなく思うのは、ソリッド系であれば、コアが強いボールは長い期間使える印象で、パールのボールは全般的に長く使えることが多い。

ソリッドのボールは、カバーがオイルの吸収力が高いものが多いので、どんどんオイルを吸い込んで早く寿命になると思う。一方でコアが強いと、ボールの曲がりがコアの力だけでもある程度は残り続けるので、表面加工をしっかりとやり直すことで、十分に、普通に使える。

パールのボールは、表面がポリッシュされていることが多いので、見落としがちなのだけど、実際の工場出荷時は、500番ぐらいからサンディングされていて、最後にポリッシュしている。表面加工のやり直しをして、深い溝を作ってあげると、手前が走りつつ、奥で、レーンに噛んで曲がってきてくれるので、ハウスコンディションぐらいの段差があるレーンであれば、ずっと使えるような気がしている。

寿命かなと思って投げなくなるボールは、何かというと、自分の中ではハイブリッドのボールが一番、それに該当する。もともとソリッドとパールの中間に位置しているので、どっちつかずなボールでもあり、曲がりが弱くなってくると、使い道がなくなってきてしまうためである。新しいハイブリッドのボールを持っていて、しっかりと曲がってくる印象があると、古いハイブリッドのボールは、出番がなくなってしまう。

まとめ

古くなったボールはどこまで使えるのかという話であるが、コアの強いソリッド、パール系のボールであれば、オイル抜きと表面加工をしっかりすれば、ずっと使えるのではないかと思う。

表面加工がちょっと大変ではあるので、多くの人は、それをやらずに、曲がりがゆるやかになった段階で、新しいボールを購入するということをやっているような気がする。新しいボールの方がキレもあるし、ピン飛びもよいとも思うけど、古くなったボールを大事にメンテナンスして、使えるレーンコンディションのときには投げてみるというのもボウリングを楽しむという人にとってはよいのではないかと思う。