少し前に投げ始めたソリッドの中間ぐらいの強さのボールなのだけど、自分の投球スタイルからすると、ちょっとレーンに噛みすぎるかもしれないと感じていた。このボールの出番がくるレーンコンディションもそんなにはなさそうなので、表面加工して自分の投球スタイルにあわせてみようと思ってやってみた。
箱出しのボールの特徴
ソリッドの対象コアで、2000番アブラロン仕上げのボールになる。カバーの強さとしては中間ぐらいと言われていて、添加剤の特徴から手前もしっかり走り、バックエンドの曲がり幅も出るボールという評判だった。
自分としては、内に入って絞って投げるときなど、バックエンドの曲がりが足りないことが多いので、カバー弱めの対象コアのソリッドがほしかったので、このボールを選んでみたという経緯になる。それと、特価になっていたということも大きい。笑
実際に投げてみると、確かに、ソリッドのボールにしては手前が走るし、バックエンドの曲がり幅もあって、持続的に曲がってくれていい感じである。一方で、オイルをしっかり使わないとやっぱり手間で噛んでしまうので、フレッシュなレーンでも25枚目よりも内から投げるラインになり、かつ、オイルがあるラインで投げるので、フッキングポイントが最初から絞り気味に近い感じになってしまう。内ミスすると、刺さるし、外ミスだと手前でパワーロスして曲がりがゆるく感じ、ストライクのラインの幅が狭いという印象だった。
これは、自分の投球スタイル的に、ハウスコンディションで投げるには、向いていないということで、もう少し回転があれば、オイルを使っても外に出せると思う。
表面加工の実施内容
自分の投球の特徴を考えるに、球速もなく、回転数もそこそこなので、もっと手前を走らせたいということで、ポリッシュするという方針になる。
2000番仕上げのボールなので、以下の3択がある。
- 4000番をあてる
- ポリッシュする
- 4000番をあてて、ポリッシュする
1をやっても走りが足りないような気がしたのと、バックエンドはしっかり戻ってきてほしい(それがこのボールのいいところな)ので、2を選択した。
3だと今度は走りすぎて、強い曲がりが失われてしまうような気がする。
ポリッシュも研磨剤の種類で、粗いもの、中間、細かいものと3つぐらいあって、今回は、中間にした。
投げてみた結果
いい感じであった。思ったとおり手前がしっかり走ってくれて、外目のラインが使える。それでも21枚目ぐらいの立ち位置になってしまうが、外にしっかり出しても戻ってきてくれるので、手前でのパワーロスなく、ストライクが多く出せた。外ミスもきくようになって、幅も感じることができる。
そしてこのボールの特徴である持続的な曲がりもしっかり残っていて、外からぐんぐんと曲がってきてくれる安心感と、食い込みによりピンアクションもよい。
まとめ
表面加工で、こんなにも投げやすく変わるのかというのを目の当たりにして、結構、びっくりした。今まで、メーカにも考えがあってそのボールに最適な表面加工で出荷しているのだから、そのまま使いこなそうという考え方だったのだけど、とらわれすぎない方がいいなとも思った。
もし、表面加工して、あわなかったら、また2000番をかけることで戻せるわけだし、手前にオイルが多い、もしくはロングのコンディションのときには、2000番にして投げようと思う。
通常のハウスコンディションでもせっかくだから使いたいということを考えると、しばらくは、ポリッシュの状態で使っていこうかなと思う。
ちなみに、今回、ポリッシュにしてもボールの動きに劣化や、不足感がなかった理由は、おそらく対象コアだからだと思う。対象コアは、コアの起き上がりがゆるやかなので、ボールの動きに関して、表面加工の影響が少ないと言われている。