ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

ボウリングの力の使い方

ボウリングで球速と回転を強くかけるためには、力をボールに正しく伝えることが必要になる。それは、どのように行うのかということを書いてみたい。

ボウリングに力は不要という誤解

よく耳にすることに、「ボウリングは力がいらない」というフレーズがある。曰く、振り子運動で、脱力が重要であるという話になっている。

でも、一般に女子プロよりも男子プロの方が球速も回転も多い。また、プロボウラーもせっせと筋トレをしている。

つまり、筋力はやっぱり必要なのである。

どこに力を使っているのか

いくつかのポイントで使う筋力が違ってくるが、球速という部分ではダウンスイングからリリースまでのフラットスポットでの力の使い方になる。

振り子運動もしてるし、助走の重心運動もしてるし、その上で、腕の振る速度をボールの後ろから力として加えることで球速を出している。

腕だけを振っているわけではない点に注意が必要で、体全体の重心の移動を後押しするような力の使い方になっている。

ぶんっと振っているというよりは、ぐぅーっとボールを押し出している感じ。

力を加えるために必要な体の動き

大きくは2つある。

一つは、5歩助走であれば、4歩目でトップからダウンスイングに入る形ができていることになる。手遅れとも言うが、5歩目のスライドをしている間のフラットスポットで力を加えるために必要になる。一般のボウラーはこのダウンスイングが助走よりも少し速くなっていることが多い。

二つ目は、体の向きで、右肩が下がるように斜めに傾いている姿勢が上半身にできて、かつ、右肩を残してボールの軌道を確保しつつ、力を加えやすい状態を作る。一般のボウラーはまっすぐに立った状態でリリースしていることが多い。

練習方法

まずは、体の動きを最初にしっかりと練習する。このフォームができていないと力を加えることはできない。

助走とスイングを正しいタイミングにあわせることを意識して、練習することになる。

上記ができるようになると、自然と力がボールに伝わるようになる形になるので、それだけでもボールへのスピードが増すと思う。

次に取り組むことは、スライドをしっかりして止めるという部分とリリースをあわせていく。重心の移動を感じながら、その力をしっかりとボールに伝えることの練習になる。

イメージとしては5歩目のスライド時に、重心を前方向に移動させる意識と、ボールに対してもまっすぐ前に力が加わるようにリリースする。

ぶんっと腕を振ってはいけない。前に押し出す。また、上半身が伸び上がってもいけない。腕が振り上がってもいけない。

イメージとしては、スイングが孤を描くというよりは、むしろ、前方、下方向に押し出している感じになる。ボールをリリースした後に勢いがあるので、自然と腕があがってくるという感じになる。