ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

ボウリングの脱力スイングはどうしたらできるようになる?

ボウリングの投球フォームのレッスン動画などを見ていると、だいたい、この脱力という話が出てくる。別の言い方として、「ボウリングには力はいらない」という類の話も似ていると思う。自分が思うには、力も必要だし、脱力もしてないということで、そんな話を書いてみたいと思う。

ボウリングのスイングでの脱力とは?

「脱力」という言葉どおりに捉えてしまうと、冒頭で書いたように、脱力してないという話になってしまうのだけど、ボウリングで脱力という言葉を使っているときには、「余計な力をかけていない」という意味になる。

振り子の原理で、ボールを前後に振って、転がすので、力はいらないという話も聞くけど、重たいボールを持って、前後に振るだけだとしても力は必要になる。本当に脱力したら、ボールは落っこちてしまうし、手首も折れてしまって回転軸も立ってこないので、ボールは曲がらない。

ボールをトップまで上げて、振り下ろすときに、腕の力で振り下ろすのではなく、自然に落ちてくるボールを後ろから軽く押す程度の力の使い方になる。また、リリース時に手首がまっすぐに折れてない状況を作るためには、リスタイなどの補助具を使うか、手首の筋力がある程度は必要になる。

脱力スイングはどうしたらできるようになるか

ボールの重さを支えるための筋力をつけること、それと、助走とスイングのタイミング(重心移動のタイミング)をあわせること、スイングの軌道をまっすぐにすることの3つができるようになって、脱力はできるようになる。

これは、教えてもらって、ある日できるようになるというものでもないように思う。ある程度の期間を通して、練習していくことで、自然に体がそういう動きができるようになってくるという身につけ方になる。

スポーツ全般に言えると思うのだけど、繰り返し練習していくことで、無駄な動きがどんどんなくなってくる。最初は、スイングのラインが左右に動いてしまっていても、繰り返し練習していくと、まっすぐに振れるようになる。そうすると、左右へのブレを腕の力で補正する必要がなくなり、一つ、無駄な力を入れているところがなくなっていくという感じである。

プロボウラーは、力いらないよと言いながら、かるーく、投げてみせてくれたりもすると思うが、それは、無駄な力を入れずに投げられるぐらい練習した結果でしかないと思う。

特に難しいのが、助走とスイングのタイミングを一定にするということで、これができていれば、かなり力は使わなくてよくなる。ただ、これも練習が必要で、自分のスイングや助走を理想に近づけるために、見直し続ける努力がいる。

自分の投げ方を見直さないという人も一定いるので、その場合は、いつまで経っても無駄な力が入っているので、コントロールはよくならないと思う。

まとめ

脱力スイングは、体で覚えていくものなので、練習を繰り返すことでしか身につかないと思うという話である。ここで、ただたくさん投げたり、長い期間、練習していればいつかできるようになるか?というとそうでもないところがまた一つ難しいところで、理論的な理想をおいつつ、練習が必要ということでもある。

脱力スイングができると何がよいかというと、一番は、コントロールの精度がよくなるということだと思う。無駄な力が入っていない状態というのは、スイングラインもまっすぐだし、ボールを押している方向も前方でブレがないので、狙ったところにボールを投げることができる。そして、手首を入れることもタイミングとしてやりやすくなるので、結果、安定したボールの回転にも繋がる。