ボウリングの大会だと、ボックスで3人、4人で投げるので、他の人との投球のラインの重なりや、高速な回転をかける人の影響で、どんどんレーンのコンディションが変わってきてしまう。
自分なりのレーンアジャストのコツを紹介する。
自分の投球の特徴を把握する
まず、どのぐらいレーン変化の影響を受けてるかは、自分の投球の回転、スピード、ライン次第であることを認識する。
大雑把にいうと、球速が速くて、回転が強いひとは、レーンの微妙な変化はあまり影響がない。逆に、球速が遅くて、そこそこの回転があると、影響をもろに受ける。
また、中から外に出して投げるタイプか、外をまっすぐ投げるかのタイプによっても、一緒に投げている人がどのタイプかによって、重なるとレーン変化の影響は受けやすくなる。
自分は、コンディションやその日の作戦として、内から投げたり、外から投げるかを投げ分けているが、球速が遅く、影響をもろに受けるタイプなので、まず、そこを理解して戦略を練る必要がある。
球速が遅いタイプの人のアジャスト
ボール選択が重要になると考えている。同じラインで投げる人がいないという状況以外では、レーンの影響を敏感に感じてしまうスリッド系のボールは避けた方が安定する。
フッキングまでの道中でのオイルの削られているところで、なるべくボールが反応しないようにするというのが、ポイントになる。
練習で一人で投げているときは、削っているのは自分だけだけど、大会だと数人で同じラインを投げて、かつ、回転数が多い人が投げると、普段の自分の感覚よりも数倍早く、削られていく。
少しの反応の違いを感じて、どんどん内に寄っていくという感じでアジャストしていく。
走るボールで、レーンコンディションによって曲がり幅の異なるボールの使い分けが一番スコアがでると考えている。
10ピンなど食い込みが甘いなと感じたら、パール系のボールでコアの強いものにするか、ハイブリッドのボールへのチェンジで対応し、ラインで調整することは難しいと考えている。
球速が速いタイプの人のアジャスト
微妙なレーン変化の影響は受けづらいので、ボール選択はレーンコンディションにあわせて最適なものを選ぶ。
アジャストもいつもどおり、基本的には手間が削られてきたら、フッキングポイントを変えずに、立ち位置を内に変更していくことでよいと思う。
問題は、奥が伸びてきて、ポケットに入ってもストライクにならないようなケースで、基本的には少し速度を落として対応するという形になる。このとき、速度を落としてもまだ遅い人よりは速ければ、この対応でいける。
速度を落としたときにボールが想像より反応している場合には、速度をもどして、縦回転に変更してフッキングでの曲がりを大きくする対応を行ってみる。
まとめ
大会など、複数人で同じレーンを投げる場合に、影響を一番受けるのは、ボールの速度、回転がそこそこという中級以上のボウラーになる。
つまり、全員が同じ条件で、レーンの難しさを感じているわけではないということになる。まずは、この点を把握して、一番、高スコアがでる方法を考えるということが重要になる。
一般論ではあるが、オイルがあるところを投げていれば、他の人の影響を受けないので、まわりの人となるべく重ならないラインを投球するという戦略もあって、女子プロとのチャレンジマッチなどでは、女子プロはこの戦略とっていることが多いと感じる。
いろんなラインでストライクがとれる技術があるので、そういう作戦がとれる。