ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

NHK杯を見てみた

NHK杯の決勝のTV放送を観た。予選を少しYoutubeで見ていたときに、すごいボールを投げる男子の選手がいるなと思ってみていたが、まさに、その選手が決勝に残っていた。

ウレタンのボールで、外からスピードのあるボールを投げているのに、回転数がすごいので、ポケットまでしっかり戻ってきて、いい入射角でピンを弾き飛ばすという感じ。

両手投げ vs 片手投げで、ともに左利きという対決であったが、予選からずっと、ストライクを重ねてきた二人でもあり、決勝でも少しオイルが伸びだりして変化の大きいレーンの中、ストライクになるラインを見つけつつ投げていた。

女子の決勝での優勝者は、パールのボールで中から少し外に振るというラインで、オイルの状態が安定していて、入射角(奥での食い込み)がでるラインを正確に、ストライクになる速度、回転で投げていた。片側のレーンでは、そのラインでの投球を続けて、最終的は、200アップで優勝を決めた。

男子でも優勝者が200に届かないという難しいレーンで、この投球はボウリングのゲームとしての深さを感じるものであった。

この大会は、全国の大会の優勝者が出場していて、男子では、おそらく、外に振って、入射角を出して、ストライクを量産する投球に長けている人が多い。そのため、この女子のようなラインで投げる人はいない。そういう人は、大量得点を取りづらいので予選で、負けてしまうのである。

一方で女子は、ラインとボール選択、そして投球の正確性で、安定したスコアを維持する人が決勝まで残る。そしてこういう結果になっている。

今回、決勝で負けてしまったが、女子の両手投げの選手は、まさに男子のラインに近い投球をしていた。16歳ということもあり、投球の引き出しや、ラインの選択で経験が足らずに、負けてしまったが、決勝が、ここまで難易度が高いレーンになっていなかったら、勝機はあったと思う。

それと、解説の人が結構適当で、途中でボールを変えたと言っていたが、最初から左右で違うボールを使っていた。練習投球で、レーンの変化の違いからそのように選択したのだと思う。後半で右側のレーンでも左側で使っていたボールにしてはいたが、解説の人はその点にも触れていなかった。

また男子で優勝した選手は、スペアボールを使わず、7ピン残りもウレタンのボールでストレートのボールを投げていて、かっこよかった。

ボール1個で、予選から決勝まで戦っていたんじゃないかなと思う。

あれだけ、回転があれば、ウレタンボールでいけちゃうのねというのも新たな発見であった。