ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

2023グリコセブンティーンアイスカップの決勝戦が凄かった

5月27日の予選からグリコセブンティーンアイスカップが名古屋グランドボールで開催されていた。YoutubeのRankseekerでライブ配信していたので、決勝ステップラダーからライブで見ていた。

3位決定戦から熱い戦いだったのだけど、決勝戦はさらに凄かった。結果は書かないので、配信を見てほしいなと思う。

勝戦のレーン状況

予選からそのままのレーンで、リメンテはされていない。外のオイルが削られているし、女子と男子の混合で投げてきたレーンなので、オイルが伸ばされている部分もまばらになっていて、ボールの変化が読みづらい状態になっている。

実際に投げている様子を見ていても、ほんのちょっとのラインの違いで10ピンが飛ばないし、それどころかオイルの厚いところを通過すると、抜けるという状況もあり、難易度はとても高そうであった。

さらに使うボールも微妙なレーンのオイル状態にあっているものを使えるかという点も重要で、しっかり走りつつも、曲がりがしっかり出るように、投球ラインの選択とあわせてボール選択していた。

男子プロの決勝

この難しい状態のレーンにも関わらず、ストライクを連発していた。さすが、トッププロ同士の戦いという感じで、ラインもボール選択も異なるのに、投球のテクニックで、しっかり入射角度を出してきたり、強いボールを投げてピンアクションを出していた。

また、マッチゲームなので、相手がダブルやターキーがくると、焦ってしまったり力が入ってしまうものだと思うが、メンタル的にもすごくて、ストライクを続けていた。

幅がないようなレーンでもあるのに、もっとも確率が高いと思うラインにしっかりと投げることで、入射角度を出してストライクを出す技術は本当に凄く、見ごたえがあった。

何度も決勝戦でぶつかってきた二人の戦いだからこその意地のぶつかり合いという側面もあって、お互いに負けないという気持ちが出ていて、その点も見どころかと思う。

女子プロの決勝

男子プロのラインともまた違うライン選択になるので、さらに幅が狭く、難しそうに見えた。左右のレーンでオイル状態に差があり、この微妙な違いをアジャストしようと、ラインを変えたり、ボールを変えたりして、なんとかダブル、ターキーを持ってきたいという戦略とその結果が見どころの一つだと思う。

そして、接戦になったときに、ストライクを続けられるかという部分でも、しっかり集中して、渾身の一投が両者にあり、この状態でも冷静に、かつ、大胆に、しっかりと振り切って投げているのもさすがトッププロであった。

10ピンが飛ぶのかどうかも、運とかのレベルではないかと思うぐらい本当に微妙な感じであった。また、残ったピンのスペアもこのオイル状態だと相当に難しいはずなのだけど、しっかりカバーしているところも両者にあり、これも見どころだと思う。

まとめ

ボウリングの大会の動画を眺めていても、プロだからストライクが出せて当然だよねとか思いがちなのだけど、投げ込まれているレーンで、ここまでストライクを出すのは、相当に難しい。3位決定戦でも同じレーンで投げているのだけど、やっぱりスプリットも出るし、ストライクも薄めでなんとかピンアクションで飛んでくれたというようなシーンもあり、難しさが違う。

今回のグリコセブンティーンアイスカップのレーンコンディションは、42フィートで左右非対称で段差もある程度はあるというレーンで、予選は300も出てたし、スポーツコンディションの激むずというレーンではない。

それでも男子、女子がいろいろなラインで投げているレーンになってくるので、安定したスコアを打つ技術が高い人しか決勝には残れなかったと思う。

今回のレーンコンディションだと、左右非対称だったこともあったのかレフティーは決勝までは勝ち上がってきてない。また、高回転で入射角度を出してストライクを取るようなプロが勝ち上がってきたという特徴があったかと思う。しかし、優勝者は頭一つ出る技術や精神力があるような気がする。