ボウリングをやっていると、外壁、内壁という表現を聞いたことがあるかもしれない。先日の大会でクルクルと横回転のボールを滑らせて投げている人が同じボックスにいて、後半のゲームでかなりしんどかったので、その辺の話とからめて、壁の話を書いてみたいと思う。
外壁とは?
レーンの両端は、オイルがほとんど入っていない状態になっているのが一般的になる。中央付近から斜め右にボールを出すと、このオイルの入っていないところでボールがレーンに噛んで、ぐぐっと曲がってくる。
レーンの外側で壁にあたって跳ね返ってくるような動きになるので、これを外壁という表現をする。
ハウスコンディションの場合、凸型にオイルがひいてあり、外側はだんだんになっている。そのため、ボールのコントロールミスを外側(右側)にしたとしても、早めに曲がってくれるので、結果ボールはポケットに集まる。
オイルをひいたばかりのとき以外でも、例えば、5枚目付近をみんな投げていて、そこのオイルがボールで剥ぎ取られて削られてきて、自然発生する外壁もある。
内壁とは?
レーンの中央付近は、オイルが厚く入っている。ハウスコンディションだとわかりやすく、凸型の形のオイルがあって、中央付近は、奥までオイルがある。
ボールのコントロールミスを内側(左側)にしたときに、この出っ張った部分にボールが滑って曲がらずに、結果的に、ポケットに集まるということが起こる。これを内壁という。
外壁はオイルがないところだったのに対して、内壁は、オイルがあるところということになる。
オイルをひいたばかりのとき以外でも、例えば、内に入って絞って投げている人がいると、内側のオイルが伸びてきて、結果、内壁が作られるということもある。
大会で起こったこと
冒頭に記載したクルクルと横回転のボールを滑らせて投げている人が同じボックスにいて、どうなったかという話を書いてみたい。
同じボックスで投げていた人は、自分以外は、外をまっすぐ目というラインで投球していた。
そして、このクルクル横回転の人が外のオイルをどんどん伸ばしてしまうという状況だった。
その結果、自分が投げていたラインでの外壁がなくなってしまったのである。外壁にぶつけても跳ね返って戻らなくなってしまったのである。
仕方なく、伸びたオイルのあるフッキングポイントを避けるために、内によって、フッキングポイントも内側に変更して投げた。
その結果、今度は、内壁がなく、少しのコントロールミスで、裏までボールが戻ってしまうという状況になった。
これは、内から投げている人もいないので、中央付近の奥のオイルはしっかりクリーニングされていて、曲がりやすい状態なのである。
結果、外ミスも内ミスもきかないという難しい状況になり、スコアは崩れていった・・・
オイルが伸びたときの対処
今回、対処として内に寄って絞って投げるという選択をしたが、後半の後半に内ミスがきかないのがしんどくなって、大外から投げるという方法も使った。これは、フッキングポイントを手前に変更するという方法になる。早めに外に出して、伸びているところよりも手前で曲げてポケットにボールを運ぶという方法になる。
その対処でも曲がりがあまい状態で、10ピンタップが多くなり、スコアを伸ばすことができず、終了となった。
試さなかった方法として、オイルがあっても曲がるボールにチェンジするという作戦がある。カバーが強いボールであれば、オイルが伸びていても曲がるので、なんとかなった可能性もある。
また、絞って投げるラインで曲がりすぎるという状況もあったので、こっちのラインを使うときには、あまり曲がらないカバーの弱いボールにするという選択肢もあったと思う。
まとめ
先日、大会中にボールチェンジは必要なのか?という話を書いたが、今回のケースは、必要ですねという回答になると思う。
一緒のボックスで投げている人のラインや球質によっては、2ゲームぐらいでだめになってしまうという例になる。
また、レーンのオイル状態に変化で、外壁、内壁という表現がよく出てくるので、その話とセットで大会の状況を説明してみた。何かの参考になれば幸いである。