ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

ボウリングボールのメンテナンス(表面加工編)

定期的にクリーニングしたり、オイル抜きをしていてもボールの性能は劣化してくる。その中で、よく言われていることが、表面の凹凸が削られてしまい本来のボールパフォーマンスがでなくなってしまうことになる。

これを復活させるには、ボールの購入時(箱出しと言われる)の表面加工と同じ加工をもっかい自分でやるとよいと言われている。ただ、これは意外と難易度が高いと思っていて、そんな話を今日は書いてみたい。

箱出しの表面加工

ボールメーカのホームページなどを見ると、そのボールが出荷されたときの表面加工が書いてある。

ただ、この表記はメーカごとに記載にクセのようなものがあり、そのまま解釈できないことがある。

例えば、Brunswick社のボールだと以下のような表記になっている。

#500-#1000-#1500 -CROWN Factory Compound

これは、500番のアブラロンパッドでサンディングして次に1000番、そして1500番とあてて、最後にコンパウンドで光らせるという感じになる。割と素直な表記だと思う。

一方で、Stormのボールで以下のような表記がある。

#1500-grid Polished

これは、実は1500番のアブラロンパッドでサンディングしているという意味ではない。Stormのガイドを読んでいると、この1500-grid Polishedに対して、以下の説明がある。

1. 500-grit pad – Sand firmly for 30 seconds on all four sides.

2. 1000-grit pad – Sand lightly for 20 seconds on all four sides.

3. 2000-grit pad – Sand lightly for 20 seconds on all four sides.

4. 4000-grit pad – Sand lightly for 20 seconds on all four sides.

5. Storm® Step TwoTM – Polish lightly for 15 seconds on each side.

上記は、ボールスピナーを使って、表面を出荷時に戻す方法としての説明であるが、500番から順番にサンディングしていき、最後にポリッシュすることで、1500-grid Porishedになるということである。

表面加工のやり方

アブラロンパッドで、手でシャカシャカやって表面を加工するという方法は、レーンのオイル状況によってのボールのレーンへの噛み状態を変える方法としては有効になる。

一方で、工場出荷時に戻そうという意味でやる場合には、手でシャカシャカでは限界がありそうというのがわかってきた。

ボウリングのボールの表面は、普通には見えないけど、顕微鏡とか、専用の装置でみると、深い溝と、浅い溝がある状態で加工されている。この深い溝をつけているのが、500番とかのサンディングになる。これを手でシャカシャカやっていても均等に深く溝をつけることが難しく、1000番、2000番をあてていくとその溝がしっかり残らない状態になってしまうことがその理由になる。

そのため、ボールスピナーというボールを機械で高速回転させながら、アブラロンパッドをあてていくという方で、4面(上下左右)を均等にあてるべきとなる。

前述したStomのガイドは、それぞれ強い力で30秒など、指定があり、これが溝の深さを決めている。

ポリッシュはさらに難しい

ポリッシュは、コンパウンドとか液状の研磨剤とかを利用して、表面を磨くということになるのだけど、これは、ほぼ手では無理だと思う。スピナーが必要になる。

ボウリングを結構やっている人でも、ボウリングボールをメンテナンスするために、スピナーを持っているという人は、少ないと思う。専用のものを購入するとかなり高額になる。ただ、なぜか、自分のまわりにいるボウリング仲間は持っていたりするから不思議である。

そして、このポリッシュを行うための研磨剤もいろんな種類があり、かつ、結構、高額になる。先程例に出したBrunswickコンパウンド、StormのStep Twoというのは別の製品だし、それぞれ粒子の細かさも微妙に違う。表面をツルツルにするだけという意味では、汎用的な3Mのコンパウンドを使っている人が多いが、さらにもっとツルツルにするためにダイヤモンドポリッシュという10000番を追加で使っている人もいたりして、何が正解なんだろうと思ってしまう。

まとめ

表面加工は、かなり難易度が高いというのが、調べていてわかってきたことになる。自分でやるよりもセンターにある表面加工のマシンで、実施した方がいいというのが結論でもある。ただ、このセンターにあるマシンもメーカによってはできることが違っているので、必要な加工ができるセンターを見つけるということも必要になる。自分がいつも行っているセンターはポリッシュしかできない。マシンによっては、500−1000−Polishedとか順番にサンディングしてくれるものもあるようで、そんなマシンのあるセンターを探すのも面倒だなと思っているところになる。