ボウリング用語でメッセンジャーというのがある。左側に飛んだピンが跳ね返って戻ってきて、１０ピンに当たって倒してくれる。このピンことをメッセンジャーと言う。
自分はあまり球速がないので、メッセンジャーに助けられることは少ないのだけど、ときどき出来たりして、そんなときはとても嬉しい。さて、このメッセンジャーはどんな原理で飛んでくるのかや、どうしたらそういうボウリングができるのかを書いてみたい。
メッセンジャーの原理
この跳ね返って戻ってきているピンは、１番ピンになる。ボールが勢いよくヘッドピンに当たると、左側面で跳ね返ってくる状態になる。
スピードがあるだけでいいかというと、たぶん、そうでもなく、回転が強くかかって、入射角度がちゃんと出ている状態ということも加わる。横方向に強い力が必要なので、１番ピンが２番ピンにあたって、４番、７番を倒している間に、１番ピンがさらに勢いよく飛んで跳ね返ってくるエネルギーがいるためになる。回転が強いとそれだけピンアクションもよくなる。
メッセンジャーが出るとき
球速がそんなにない自分ではあるが、ときどきは、メッセンジャーが出る。またそんなときとは、ストライクが出るときに、気持ちよく「パカーン」と音が出ている。
どんなときにそうなるかと言うと、オイルをしっかり使ってスキッドさせているときになる。ボールが回転しながら進むときに、オイルの上を滑らせることで、ボールのパワーロスを最小限に、ドライゾーンにボールを運んで、そこでクイッと曲げてポケットをつけるときに、ピンアクションがマックスになる。
スキッドしているので、結果的に球速もあがっているのだけど、力を入れて無理やりスピードをつけているわけではない。
このときにやや薄めのポケットに入った場合などで、１０ピンが残りつつも、１番ピンが勢いよく跳ね返ってきて１０ピンを倒してくれる。
高回転のボウリング仲間の投球を見てると、結構な確率でメッセンジャーが飛んでいる。また、ピンアクションがよいと、厚めであったとしても、４番ピンが、後ろから倒れるというような状態にもなり、羨ましい限りである。
まとめ
メッセンジャーはラッキーストライクの中でも１番なのではないかと思う。あ、１０ピン残ったと思ったら、遠くから１番ピンが跳ね返ってきて、倒す。ラッキーという感じである。
本来はジャストストライクがいいのだけど、高スコアを出そうと思うと、こういうラッキーがあるかないかで結構違う。
狙って出すものではないけれど、ボールに勢いと入射角度があることは理想的ではあるので、メッセンジャーが飛んできているということは、いいボウリングができているという見方もできるのではないかと思う。
