カバーの弱いボールを使っているときや、ややオイル量が多い場合、スキッドしすぎて、もう少し手前で曲がりはじめてほしいなと思うときがある。本日のボウリング練習でもそんな場面があった。そんなときにどうしたらいいのかということを書いてみたい。
レーン状況と使用ボール
レーンは比較的オイルが入っていて、ボールがそれなりにスキッドしていた。前半は、カバーの強いボールを投げていたのだけど、だいぶ手前のオイルも削れてきた印象があったので、後半からカバーが弱いハイブリッドのボールに変更して投げ始めた。
ボールの動きを見ていると、オイルに乗っていて手前からの転がりが足りず、ドライゾーンでの反応も鈍く、薄めポケットになるという状況だった。ボールをもう少し手前から曲げたいのだけど、さて、どうするか?と作戦を考えていた。
ボールの曲がりを手前にしたいときの作戦
一番、単純なのは立ち位置を外に変更して、手前のオイルの少ないところに、ボールを出して、そこからじわじわと曲げていく方法になる。実施に投げてみると、曲がるには曲がるのだけど、入射角度不足という印象だった。そしてピンアクションを見ていていても弱く、ボールが失速ぎみになっていた。
次に考えたのは、内に2枚ぐらい立ち位置をもどして、手前からオイルを使いつつ、外に膨らませて、フッキングポイントまでボールを持っていく方法になる。
このライン取りで、ジャストストライクになり、さらに、オイルを使っているため、ボールのパワーロスもなく、ストライクが続き253という本日のハイゲームができた。
手前で曲げたいときに、この作戦が有効であった理由であるが、自分が思うに、以下の2つがあると思う。
1.レーンの幅を使っている分、ボールの移動距離が長くなり、結果としてコアの起き上がりのタイミングをフッキングポイントにあわせることができた
2.手前から外に向けて出しているので、横回転がかかりやすく、結果、ドライゾーンでの曲がりにキレがでた
球速を落として曲げるという方法もあったとは思うけど、球速を落とすとストライク率もやや下がってしまうので、それは最後の手段にしたいところになる。
まとめ
通常、曲げようと思って横回転を入れると、ボールのレーンとの摩擦が少ないため、スキッドがさらに長くなってしまう。そのため、手前で曲げたいと思ったら、縦回転の方がよい。
その他の方法として、今回のように、レーンの幅を少し使うことで、横回転を入れてもフッキングポイントを手前にすることができる。おまけにオイルを使って投げているのでパワーロスもないという効果もある。
ボールの特性とその動き方をみていて、投げるラインや、投げ方でストライクになるようにあわせていくということも、ボウリングのおもしろいなと思うことの一つである。