ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

曲がり幅の狭い投球スタイル

ボウリングのプロの投球とかを見ていると、高回転で大きく曲がってストライクを出しているスタイルの投球がかっこいいなと思う。高回転で外からポケットにボールが食い込んでいると、メッセンジャーも飛んできたりしたりして10ピンを倒してくれたり、ピンアクションもよいので、ストライク率も高く見える。

一方で、アマチュアでボウリングをしている上級者をみると、割と、曲がり幅が大きくないスタイルの人の方が安定して高スコアを出しているように感じる。この曲がり幅が狭い投球スタイルについて書いてみたいと思う。

曲がり幅が狭い投球スタイルの特徴

一般的にはストローカーと呼ばれるタイプのスタイルになる。割と外目に立ち位置をとって、まっすぐかちょい出しぐらいで投げる。ボールは板目に沿ってまっすぐに進み、凸型のオイルの段々をうまく使って、ポケットに入っていくような動きになる。

レーンの横幅を大きくボールが横切っていくような動きでないため、ボールの動きも比較的安定していて、コントロールよく、ポケットをつくことができるので、大崩はしないというような特徴がある。また、ボールは直進する方向の力を十分にもって、最短に近いコースでポケットまで転がっていくので、結果的に、球速も速くなる。ボールが進む距離が長いとそれだけ、ボールのパワーロスが多いので、直線的にねらう方が球速が速くなるのである。

これらの特徴から、ストローカーは、スピードでピンアクションを出しているというようなことが多いと思う。一方で大きく曲げるクランカーは、回転数を増やすことで、ピンアクションを出していることが多い。

曲がり幅が狭い投球方法

曲がり幅が結果的に狭くなる場合と、それを意識して投げ分けるというこも可能になる。つまり、高回転だけど、曲がり幅を出さずに投げるということもできる。

一般にストライクになるためには入射角度が3〜6度が必要と言われているが、大きくまげなくても、この入射角度に到達することはできるということもポイントになる。

曲がり幅が結果的に狭くなっている場合

力がなくて回転数も少ない人に多く、レーンにボールが十分に噛んでいないので、曲がり幅が小さくなっている。女性やお年寄りなどに多いパターンになる。

また、あえて、⊿ RG値の低いボールを使って、コアの特性として曲がり幅を狭くするということをやっている人もいる。レーンのオイル状態として曲がりやすいような特性がある場合、曲がり過ぎてしまうことを防ぐという理由でそうしている人も多い。

回転数をキープして曲がり幅を出さずに投げる方法

大きくは2つの方法がある。

一つは、球速を上げるという方法で、手前のスキッドを十分させることで、じわじわと曲がってくる部分を最小にして、ドライゾーンにボールを運ぶという方法になる。

もうひとつは、縦回転で投げるということになる。ボールの曲がり幅は、基本的には、ボールの回転軸がどの方向を向いているかで決まってくる。大きく曲げるためにサイドローテーションを入れて、回転軸を手前方向に向けるテクニックがある。これと逆にローテーションを入れず、回転軸をチルトだけした状態でボールを転がすと、小さく曲げることができる。

入射角度の出し方

曲がり幅が小さいのに、なぜに入射角度が3〜6度にすることができるかというと、それはボールのコアの力に頼るということになる。

ボールが起き上がって方向を転換するのは、コアの特性によるものになる。このときにボールの進行方向の向きがクイっと変わるのだけど、このボールにブレーキがかかって、曲がるポイントを、ポケットに対して一番入射角度がでるところにあわせて球速をコントロールするということになる。

正確に言うと、力で球速をコントロールするというよりは、ボールをオイルの上でスキッドさせる距離を調整することで実現する。つまり、ラインを一番理想的なところを見つけて投げるということになる。

板目に沿ってボールをまっすぐに投げている場合、オイルが凸型にひかれているので、外から内に1枚入っていけば、それだけオイルを使ってスキッドさせる距離が増える。極端な話、凸型の頂点付近でもブレーキがかかってコアが起き上がってくる時間があれば、入射角度は3〜6度になる。

まとめ

回転数が多くない自分としては、外から投げる方があっている気がして練習をしているが、ローテーションを入れてしまうと曲がり過ぎてしまうことが多いので、スピードを入れて、縦回転多めで投げた方が、結果的にピンアクションもよく、ストライク率が高いような気がしている。

ただ、ずっとスピードを入れて投げていると指の負担も高いし、疲れてしまうので、自然なスタイルで投げられた方がよいようにも思う。

外から投げる場合には、ボールの特性を変えて曲がりづらくするか、ロフトぎみにやや投げるスタイルにするかかなと考えている。