ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

球速を落としてストライクを出す

レーンコンディションによっては、あえて、球速を落として投げた方がよいこともある。先日のリーグが、48フィートのロングコンディションで、オイルも厚めに入っていたので、割と強いカバーのボールで、球速を落として投げることでちょうどよかった。この球速を落として投げるという方法について書いてみたいと思う。

球速を落とすことが有効なレーン

単純な話で、オイルパターンが長いときかなと思う。この場合、ボールがどんどん走っていくので、ボールの曲がりが足りないという状況になることが多い。ロングパターンの基本戦略としては、PL31の法則に従うと、48−31=17ということで、17枚目ぐらいがフッキングポイントになる。割りとポケットのそばである。

自分は、外目から投げる方が得意ということもあるので、外からじわじわとボールを曲げていき、ドライゾーンの17枚目ぐらいから、ポケットに食い込むように投げたい。

外にも割りとオイルが入っている状態だと、普通の球速で投げると、抜けてしまうことが多い。ヘッドピンにあたらず、3番にヒットするような形である。

ここで回転数はあまり変えず、球速を落とすと、進みすぎず、じわじわと曲がっていき、ポケットをつくことができる。オイル量があるので、球速を落として投げても、途中でレーンに噛むことが少なく進むので、ボールのパワーロスもほとんどなく、ピンアクションも期待できる。球速表示を見ていると、42フィートのハウスコンディションで普通の球速で投げている状態と比較しても1km/hぐらいしか落ちていない。

球速を落として投げる方法

普段の投球のリズムやフォームからなるべく変化を少なくして、安定して投げられる工夫がいる。よく言われている方法は、以下の2つになる。

  1. 助走距離を短くする
  2. ボールの構え位置を低くする

助走距離が短くなると、スイングがコンパクトになるので、同じリズムで投げていても、球速が出ない状態になる。また、ボールの構え位置を低くすることで、振り子の幅を小さくすることで、勢いがでないように投げることができる。

どちらの方法も物理法則を利用して、自分のスイングのフォームやテンポは変えずにできる方法になる。

自分がやっている方法は、実は、上記とはちょっと違っていて、体重移動の力をボールに加えないという方法になる。

実際にどうしているかというと、通常は、助走の最後のスライドで、止まってからその反動を利用するように、ボールを前に押し出すのだけど、このボールを押し出すタイミングを少し後にしている。ワンテンポ遅らせることで、ボールにタイミングよく体重移動の力が伝わらないので、スイングは一緒(つまり回転はしっかりかかっている)が、球速がないという状態になる。

この方法は、通常の投球リズムと違うことをやってるので、安定性としては、オススメはできない方法になるのだけど、自分としては、通常の方法でやると、回転も落ちてしまうので、この方法を使っていることが多い。

球速を落としてもストライクがでる理由

オイル量が多い場合、ボールが滑っている区間が長いので、ボールのパワーロスが少ない。そのため、球速を落として投球していても、実際には、そんなに速度も落ちていない。

たぶん、通常のハウスコンディションで投げたら、3km/h以上は落としているはずなのだけど、ロングパターンだと、1km/h程度の低下で、かつ、食い込みがポケット付近で出てくれるので、ピンアクションが強く、ストライク率も高い。

実際、先日のリーグでもこの投げ方でストライク率は、50%を超えていた。

1つ注意する点があるとしたら、カバーの強いボールを投げるということかなと思う。また、コントロール性が高いボールでないと、手前から曲げたときの反応が読みにくくなるので、対象コアのボールの方がよいと思う。

まとめ

オイル量が多かったり、長い場合には、球速を落とすことが有効になる場合も多いので、技術のひとつとして練習してみてほしいなと思う。

プロのボールレビューでも、レーンの幅を使って出し戻しをするときなどには、やっぱり球速を落として投げているので、そういう解説動画も参考になると思う。

個人的には、レーンの幅を使うと、ボールの移動距離が長くなり、その分、難易度があがるので、普段投げることはほぼないのだけど、外を使っているときでも、10ピンが残ったりして、入射角度が少し足りないと思うときなどにも有効な方法になる。