ボウリングの助走について基本を書いてみる。以前の記事でもコメントしているが、ボウリングの上達に向けて一番重要なのは、たぶん、助走になる。
助走の基本は4歩
初心者講習などで最初に教わるのが、この4歩助走になる。プロでも4歩で助走している人いもいるので、基本でもあり、ずっとそうしていてもかまわない。
助走の開始位置
最初にどこに立つのかを確認する。
ファールライン(レーンの一番手前)に立って、振り返り(ピンが背中側になるようにして)、そこから普通に歩いて4歩半の位置。ここが立つ位置になる。
半歩は、助走の最後にスライドするので、その分になる。
助走の足運びとボールの位置
右利きを前提に書く。
最初は、両足がそろった状態で立つ。
右足前が1歩目、このときにボールを前に出す。(つまり右手と右足が同時に前にでる)
左足前が2歩目、踏み出すとき(右足に体重がかかっているとき)にボール右足の横にある
右足前が3歩目、このときにボールはバックスイングの一番高い位置にある
左足前にスライドが4歩目、このときにボールがダウンスイングしつつ、リリースとなる
なれてきたら、1歩目は左足の前に出した方がいい。前に出したボールが降りてくるときに体がジャマになるので、ちょっと体の右側をあけるために、右足を左足の前に出してよけてあげる。
助走のリズム
このリズムがとても大事で、タンタンタターンになる。3歩目が短く、4歩目で足を滑らせて、止まったところで、ボールを離す。
ボールを自然に振り子運動しているときのボールの動きにあわせて、助走のスピードをあわせることがコツになる。
基本的には、助走が少し先行する形が理想で、ボールを追い抜いていくような形がいいとされている。
この一連の動きがスムーズにできるようになるまで繰り返し練習する。
5歩助走の方がよいのか?
自分は、5歩助走としている。右手と右足が同時に前に出るというのがややタイミングが取りづらく感じるというのが理由である。
1歩目が左足からスタートする。その後は、4歩助走と同じになる。
つまり2歩目で、右手と右足が同時に前にくることは変わらないのであるが、静止しているところからやるよりは、ちょっと左足を前に出すということで、始動しやすくしているという感じになる。
どちらがいいというのは、あまりなく、好きな方でやればいいのではないかと思う。
センターのプロは7歩助走をしているが、最初の2,3歩は、リズムを取るように、ちょこちょこと歩いているだけなので、実際に、パワーを使っているのは、最後の3歩だけになる。
もっというと、最後の2歩だけが重要で、タターンというステップとボールの位置があっていれば、十分に力のあるボールを投げることができる
助走は軽視しない
ボウリングの助走は、勢いを付けるために走っているというのは、たぶん、正しくなくて、ボールに効果的に力を加えるために、ボールに振り回されない(余計な力をつかわない)ために、歩きつつ、体重移動の力をボールに伝えているという考えが正しいと思う。
つまり、正しいタイミングで、ボールを投げるポイントが、ほぼほぼ、助走にかかっているということになる。
助走でのボールの位置と足運びが正しくできるようになると、コントールもよくなるし、ボールのスピードや、回転もよくかかるようになる。
それと、ファールラインのできるだけそばでボールをリリースできた方がよいので、立つ位置の確認もしっかりとやってほしい。
かなり手前でボールを投げている人や、ファールラインを超えてしまっている人をたまに見かけるが、ファールラインを超えるのはとても危険なので注意してほしい。オイルがあるので、滑って転ぶ可能性もあるし、オイルが靴についてアプローチにオイル残ると、滑って危険になっていまう。
手前から投げすぎると、コントールもそれだけ難しくなるし、そもそも前方にボールを投げるというのは、正しいフォームではなく、横に落とすようなイメージの方がまだあっている。