ボウリングでアプローチに立って、助走して投げるという動作で、助走の距離について考えたことがあるだろうか。いろいろな人のボウリングを見ていると、アプローチにボールを落としている人がいたり、ボールを斜め前に投げている人だったり、いろいろいる。それでもスコアが出ている人もいるけど、この助走距離について書いてみたい。
初心者レッスンでまず教えられること
ファールラインに背を向けて立って、そこから自然に4歩歩く、そして半歩前に出たところで、振り返る。この位置が自分の助走前の立ち位置になる。これは4歩助走の場合だけど、最後のスライドのステップで滑る分を半歩としている。
上達してきてから教えられること
自分がプロからよく言われたのは、もっと前に立つということだった。自分の自然な助走と思っていたステップの幅が実は大きすぎて、腕の振りとの連動がとれていないという指摘になる。自然に助走するというよりは、1歩1歩の歩幅を考えて、スイングとあわせる必要がある。特に言われているのが、自分は5歩助走なので、1,2歩が歩幅が小さく、ちょこちょこと歩き、3歩目でスイングと同期をとって、4歩目、5歩目のテンポを速くして投げるということになる。リズムを言葉にすると、ちょこ、ちょこ、タン、タ、ターンみたいな感じになる。1歩目とか数センチしか前に踏み出していない状態だったりもする。
こうすると、助走距離は、実は歩数でみれば4歩ぐらいの距離でも十分になる。
助走の距離があっているかの確認
投げ終わったときに、ファールラインのすれすれ手前のところに左足があるかどうかというのが一つのチェックポイントだと思う。
10センチ以上あいていたら、助走距離をもっと短くした方が安定した投球ができると思う。ボールはリリースするときに、ほぼ真下に落とすことが理想的なので、斜め前に投げてしまっているようだと、着床時のボールのパワーロスにもなってしまうし、コントロールもつけにくいと思う。
それと、スイングのリズムにあった足運びでできる歩幅になっているかも重要だと思う。助走路に無理にスイングにあわせるために、途中で一瞬止まってしまったりしている人もたまに見かけるけど、これも助走の重心移動のパワーをボールに伝えられないので、スムーズに流れるように助走して、その勢いをボールの乗せられるように意識する。
まとめ
助走の距離として、その他の応用編としてボールスピードを落とす場合には、助走距離を短くするというのがある。これは、助走距離が短いけど、足運びのテンポはスイングにあわせることになることに注意するとして、歩幅がさらに小さくなって、助走の勢いが少し落ちるので、結果的にボールスピードも落ちるという理屈になる。
また、逆に助走距離を広げれば、球速が上がるかというと、可能性はあるのだけど、無理な歩幅で助走すると、安定性が失われるデメリットの方が大きいので、推奨はされない方法になる。歩幅は一緒で助走スピードを上げるという方法はあると思う。
助走距離をぴったりあわせると、スペアの精度もよくなるので、ぜひ、チェックしてみてほしい。