ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

ボールのセッティング

新しく購入したボールが届いたので、セッティングした。何をどのようにセッティングしているのかという話を書いてみたい。

サムホールの調整

これが一番大切に思っているので、時間をかけて調整する。

最初は、サムソリッドの縁の面取り。いわゆるベベル取りになる。一周、三角刀で削って、その後、親指の腹側をゴリゴリとヤスリで削っていく。

ここでは半丸の鉄のヤスリ(大き目)を使っている。粗目でゴリゴリ削る。

親指が抜けるときに、フィンガー側(つまり親指の腹側)にスムーズに抜けるように、変なひっかかりがない角度まで削る。

その後、親指の左右にあたる部分を、ヤスリでゴリゴリと奥までしっかり削る。自分は、親指の横幅にぴったりぐらいのサイズでサムホールを作っているので、少し指が太くなるとキツキツになってしまう。なんでそうしているかというと、親指が楕円の形をしているので、横幅にあわせてホールを開けても前後の隙間がそれなりに空いてしまう。前後は、インサートテープで調整できるとはいえ、かなりの枚数になってしまうので、横幅ピッタリにして、あとは、削って調整するという選択をしている。結果、サムホールはやや楕円に空いている状態になる。

親指の両横があたる部分を、テープ1枚ぐらいの余裕のある状態まで削っている。奥まで親指を入れてもキツくならないように、中の奥までしっかり削る。

この状態で、ほぼほぼ完成なんだけど、次はフィンガーグリップをつけて、最後にまた微調整する。

フィンガーグリップの装着

フィンガーグリップは、中指と薬指がまっすぐにひっかるような角度に気をつけて装着する。親指を奥までしっかり入れて、中指と薬指の中心線がどこにくるかを確認し、その位置にちょうど、グリップのひっかかりの中央にくるような角度で、フィンガーグリップを挿入する。

あとは、ボールの中央側から、接着をして反対側を接着して、前後の接着して終了となる。

通常は3点どめで十分なんだけど、なんとなく4点どめしている。

最終調整

フィンガーグリップの接着が終わったら、フィンガーを入れて、次に親指を入れて、親指の抜き差しをやってみて、腹側のひっかかりがないか、また、左右がぬけるときにもスムーズに抜けるかを確認し、ひっかかりがあれば、またヤスリでゴリゴリ削る。

ここで多少のひっかかりがあって、まあ、いいかと思うと実際に投げたときに、親指の抜けが悪くひっかけてしまうとかのミスになりかねないので、妥協せず、削る。

スムーズに抜けるなと思ったら、最後に、インサートテープで親指の前後を調整する。

このときにも注意点があって、親指を実際に入れて、親指の背側の中心線をしっかり確認し、そこにあわせてテープを貼っていく。これが少しでもずれていると投球中に親指が変な角度でテープの端に擦れてケガしたりするので、ちゃんとあわせることが重要になる。

中心線を確認したら最初に腹側にT-1というツルツルで滑るテープを1枚貼る。その後、背の方に親指がぴったり入るようにインサートテープを重ねて貼っていく。

実際に投球するときには、親指側にも保護用のテープを貼るので、キツイなと思う一歩手前ぐらいで調整終了となる。

まとめ

この作業は新しいボールを購入すると毎回やっているが、だいたい1時間近くやっていると思う。

最初にちゃんとセッティングすれば、その後は、微調整だけで大丈夫なので、時間をかけてやった方がいいと思う。

最近は、イットとか脱着式のサムホールもあって、その方が楽かもしれないなと思うが、日々の調整が頻繁に必要というわけでもないので、まあ、いいかと今にいたっている。

自分の感覚だと、回転にしてもコントロールにしても、サムホールとフィンガーグリップの調整の影響は大きいと思うので、投げやすい形をみつける努力はした方がいいと思う。

たまに、ぶかぶかの親指のサイズで投げている人がいるけど、サムレス投法でもない限りは、ぴったりサイズにあわせた方がコントロールもスピードもよくなる。ぴったりサイズにしてないと、正しいフォームで投げられないとも言える。多少ゆるくてもボールを落ちないように投げることはできるが、その落ちないように投げている時点で余計な力が入っているので、理想的なフォームにはならないのである。