先日、オイル量の多いレーンでボール選択が失敗だったかもしれないというという話を書いた。その後、同じようなレーンにあたったときに、正しい選択だと思ったボールで投げてみた。ところがスコアが伸びなかった。投球後に思ったことは、レーンのオイルに逆らって投げていたかもしれないということだった。
オイルに逆らって投げるとは?
自分なりの解釈にはなるが、例えば、奥がよくキレてしまうと感じるレーンのときに、同じラインをスピードを入れて投げて、少し奥までボールが進むようにするようなアジャストになる。
先日のオイル量の多いレーンでやったことは、パール系のボールで投げると、進みすぎてしまうという印象だったので、少し中(5枚ぐらい内)から、カバーの強いボールで投げてみるという対処であった。ここまでは、レーンに逆らっていないのだけど、中から投げてみても、刺さったり、曲がりが強かったり、幅を感じることができなかった。
どうしたかというと、立ち位置で左右2枚ぐらいの調整を試行錯誤して、スピードを入れたりゆるめたりして、アジャストしつつ投げていた。それでもダブルがでればいい方という状態で途方にくれていた。
この状態は、オイルに逆らってアジャストしていたと振り返って思う。
幅がないのは理由があるわけで、オイルの状態を想像して、もっと大胆な調整をする方がよかったのである。
オイルに逆らわずに投げるとは?
レーンのオイルは、凸型にオイルがひかれていて、外のオイルの切れ目付近に投げると、自然とポケットにボールが寄っていくようになっている。
どの立ち位置から、どの辺のフッキングポイントを狙うとちょうど、ポケットに行くのかを見極めて、投げれれば、左右1枚程度の幅があるラインでストライクになる。
この時、ボールの速度、回転は、一定にしておくという前提があるが、それができれば、だいたいどのレーンでも幅のあるラインを見つけることができるものである。
このラインを見つけることと、スピードやボール選択で、無理にあわせようとしないことが、オイルに逆らわずに投げるということになる。
オイル量の多かったレーンの対策の話にもどると、あと1ゲームというところで、思い切って、さらに5枚ぐらい内によって、フッキングポイントも5枚左に変更してみた。
そうすると、自然に投げてもポケットにボールが入っていく状態になったのである。
自分なりにボールの特性と、レーンを読んでアジャストしていたが、もっともっと内から投げるべきたったのである。
これは、ドライゾーンで曲がりの大きいボールを選択しているので、オイル量が多いラインを通して、ボールの勢いを残して投げた方が、安定するということだと投げてみて理解した。
中から投げていたものの、レーンの途中で多少、オイルが削られているところを通ってしまっていたために、安定した曲がりがでずに、幅のなさを感じてしまっていた。
オイルに逆らわないアジャスト
スピード調整や、サイドローテーションを入れたりするというアジャストもあるが、これは、幅のあるラインで投げている中でのオイル変化に対応するために実施するという考えの方がよいと思う。
基本的には、手前が削られてくるか奥が伸びてくるという変化をするので、さらに内に立ち位置を変更して対応するが、そのときに、曲がりが足りないと感じたら、実施するというイメージである。
ラインを探しているときや、微妙な違いでストライクになったりならなかったりするときに微妙なアジャストをしていると、高スコアを出すのは難しい。
スピード調整すると、その結果、レーンのオイル状態にあって、ストライクが続くこともあるので、一概には言えないところではあるが、精度(再現性)高く、投げるという点では、自分の通常速度でのラインを見つける努力をまずはするべきなんだと思う。
まとめ
外から投げるのが好きな人もいて、手前が削られてボールが噛んでしまっているのに、ボールを変えたり、がんばってスピードを入れて投げていたりする人を見かけることも多い。
オイルの残っているラインに変更して、投げた方が、ストライクは簡単に出せる。自分の投球の幅を広げるという意味でも、いろいろなラインから狙ったフッキングポイントまで出せる練習をしつつ、オイルに逆らわない投球で、ストライクを出す技術を身に着けたいと思う。