ポケットに入ってもストライクになるかどうかは、主に3つの要素で決定する。経験的にもわかってくる話ではあるが、そんな話を書いてみたい。
ストライクになる要素
以下の3つの要素でストライクになる確率が変わる。すべての要素がそろうとほぼ100%ストライクになる。一つでも満たさないと、同じところに投げてもストライクになるとは限らない。
- ボールの重さ
- ポケットへの入射角度
- オフセット
順番に解説してみたい。
ボールの重さ
14ポンド以上を投げていれば、ストライク率は大きく変わらない。これはピンの重さとの関係で、ボールが軽いとピンに当たり負けしてしまって、ピンを押し倒すことができないことによる。13ポンド以下でもストライクは出るが、ポケットに入ってもストライクにならないことが多くなってしまう。
15ポンドが理想と言われていて、多くのプロボウラー(女子プロも含む)も選択している。
ポケットへの入射角度
一般には3度〜6度と言われているが、4度以上であれば、大きくはストライク率は変わらない。6度が理想的ではある。
オフセット
レーンに向かって正面からみたときのヘッドピンとボールの中心の距離のことになる。厚め、薄めとかの表現を使うこともあるが、理想的には、2インチ前後と言われる。ピンの幅が4.75インチでボールの半径が4.25インチなので、ボールの中心が、ピンの側面ぐらいにくる位置になる。ボールの左端がヘッドピンをちょうど隠すぐらいの位置とも言える。
ストライクを高確率にする方法
ボール選択は、14ポンド以上になっているとすると、調整できるのは、残り2つになる。
まず、入射角度であるが、これはボールを曲げる技術に依存する。自分はたぶん、4度前後だと思われる。一朝一夕に角度を大きくすることは難しいので、ライン取りでポケットをつけるコースがある程度決まってしまう。
つまり、ストライクを高確率にするために重要なのは、オフセットということになる。
このオフセットとストライク率も面白い統計分布になっていて、3インチ〜4.5インチだと、ストライクの確率が60%以上あるものの、10ピンがタップする確率も60%近くにまでなる。さらに4.5インチ〜5インチぐらいだと、10ピンタップは低くなり、ストライク率は高くなって60%ぐらいの確率になる。いわゆる薄めのストライクになる。
ストライク率が高く、10ピンタップもしないのは、1.75インチ〜3インチぐらいになる。確率的には90%以上がストライクになる。
つまり、ヘッドピンへのボールの当て方が一番、ストライク率にきいてくる。ちなみに、1インチ程度の厚めと言われる当たり方だと50%程度のストライク率になる。
1インチは、約2.5cmなので、3cmぐらいの幅でヘッドピンに当てられれば、ストライク率が90%になるということになる。
まとめ
経験的にもこの辺に当たれば、ストライクになるということは、わかってくるものであるが、マシンでボールが投げて、統計を取って科学的にも明らかになっていることだったりする。
また、ポケットに入ったときの10ピンの飛び方を見ていると、理想的な角度や、オフセットでなかったこともわかることが多い。
わかっていても、そこにボールを投げられないのよということでもあるが、一番理想的なところに投げるように工夫してライン取りやボール選択をすることが、高スコアを出すには必要なので、理屈としても理解して、練習していくとよいと思う。