ボウリングでいつも同じセンターで、同じコンディションで投げているよりも、いろいろなセンターに行くとか、別のオイルパターンでも練習する方が上達すると言われている。
今日はそんな話を書いてみたい。
同じセンターで同じコンディションで投げている場合
同じセンターの同じコンディションで投げていると、だいたいここに立って、この辺りのラインに投げるとストライクになるということがわかってくる。
スペアも同じで、7番ピンをとる場合は、この位置からこの方向に投げるとか、2−8のスペアだったら、こことか、全部、パターン化してくる。それでも正確なコントロールがないと高スコアを出せるとは限らないが、スペアミスなどは劇的に減ってくると思う。
この状態で練習していて上達するかというと、実はあまりしない。いくつか理由があるのだけれど、同じレーンパターンでも日によってスコアが出たりでなかったりすることがある。
これは、レーンのオイル状態を読む力が十分についておらず、アジャストがうまくできないという理由になる。
また、いつも同じ立ち位置から同じように投げてストライクが出てる感覚があると、別のラインで攻めるというバリエーションも積極的に学ばなくなってしまうのである。
センターの常連さんには、ボールを変えるだけで投げるラインはいつも一緒という人もいる。
単にスコアを出したいだけだったらそれでもいいのかもしれないけど、別のセンターに行って投げたら、ぜんぜんスコアが出せないということになってしまうと思う。
いろいろなコンディションのレーンで投げる意味
センターによって、レーンの板の素材が違ったり、オイルパターンも違うので、どこに投げればストライクになるのかや、このボールが合うのかどうかなど、臨機応変にアジャストしていく必要がある。
5枚目より右が速いとか、思った以上に走らないからもっと内から投げないとダメとか、ボールがあってないからボールチェンジしないととか、いろいろ観察して考えることが増える。
この観察して、考えるということができるようになると、普段投げているセンターでもレーンのオイル状況の変化にあわせた適切なアジャストができるようになり、安定的に、高スコアが出せるようになる。
大会で、高成績を出すということも一緒で、通常、アメリカン方式なので、2つのレーンの状況を読んで、一緒に投げている人の影響で変化してくるレーンに対応していくことができるようになる。
また、レーンのコンディションによっては、外から投げたり、内から出し戻したり、絞って投げたり、ローテーションを入れたり、縦回転で投げたりと、投球技術の引き出しを増やしていけばいくほど、対応できる可能性が増える。
そういう意味で、いろいろなコンディションのレーンで投げた方が上達するということになる。
まとめ
同じセンターで投げていたとしても、レーンによってオイルパターンが違うとかもあるので、ときどき、別のコンディションで投げてみたり、時間帯を変えて、ある程度、投げ込まれたレーンであえて投げてみるかしても、上達すると思う。
また、いつもと一緒の立ち位置でないところから投げてストライクを取る練習をするという練習方法もある。前にプロがやっていたけど、10枚目に立ってストライク、次に15枚目に立ってストライクと、5枚づつ、立ち位置を変えて、どの位置からでもストライクを取るという練習をやっていた。これは相当な技術がないと難しいと思うけど、技術の幅を広げる練習としてはやってみる価値がある方法だと思う。