ボウリングは、室内スポーツでもあり、レーンの素材、オイル、ボールという物と、回転(回転数、回転軸)、速度という変数だけではあるので、科学的にもっともストライクになるラインとかがリアルタイムに計測できそうに思う。
もしくは、自分の分身をバーチャルな世界に投影して、デジタルツインで、どのラインを投球するのが一番よいのかを教えてくれるようなこともできそうに思う。
SPECTOについて
国内のボウリング場でもSPECTOというセンサーにより自分の投球の分析をしてくれる装置や、その結果を参照できるスマホアプリとかがある。
これは、10球とか投げて、そのときのスパット、フッキングの通過位置や、回転数、速度など複数のパラメータで、どういう傾向があるのかを分析してくれるものになる。
そこで計測した自分の数値を、使って、レーンのコンディション変化によって、どのような軌道が最適なのかをシミュレートしてくれるものがあったらいいのにと思う。
AIの活用
将棋、囲碁などでは、すでにAIが人間が思いつかなかった手を打ち、もはや、プロ棋士はAIと対戦してレベルを上げるという時代になっている。
ボウリングにおいても、えっ、そのライン投げるのありだったの?的なところをAIが発見してくれそうに思う。
AIは学習しないといけないので、そこが難しいところではあるが、何ゲーム目に、どのボールで、どのラインを投げて、結果どうなったのかというデータをひたすら集めて、学習させることで、ある局面でどこに投げることが一番、ストライクになる確率が高いのかというようなことはやろうと思えば、すぐできそうに思う。
ちゃんとやろうとすると、測定パラメータが多くなってしまうが、そういう研究やっている人いるのかなという疑問を持った。
ボウリングの難しいところ
個人によって、スイングが異なることにより、回転、速度がまちまちということがあると思う。一方で、プロのように、すんごい回転をかけないとストライク率が上がらないのか?というと正確なコントールでうまくオイルを使うことで、ストライクは出る。
つまり、個人にあった最適なラインがあって、それは、必ずしもプロとかが経験的に言っていることと一致するとは限らないのではないかという仮説でもある。
先日、リーグで投げていて、オイル量が少なく、手前でくわれて、奥の曲がりがでずに苦労するというコンディションだった。
ちょっとボールが内に入ってしまうと、今度は曲がり過ぎてしまう。
ソリッドのボールで、まっすぐ目の回転で、力いっぱい投げている人もいれば、回転を多くかかけて奥まで運んで戻ってくるようなラインで投げている人もいたが、ストライク率は安定しない。
自分の球質(回転、速度がどちらもそこそこ)だと、かなり難しいコンディションでもあり、出し戻しでサイドローテーションを入れてみたり、まっすぐ目に投げてもどうしても合わなかった。
ところが、不思議なことに、まっすぐ外に出してサイドローテーション入れないというラインだと、安定してストライクが続いた。
なぜ、そのラインだとポケットに入っていくのかは、自分の理屈では説明できない。
たぶん、AIがあって分析してくれたら、このラインを提示してくれるんだろうなと思ったので、この話を書いてみたということになる。
まとめ
少し前に、ポケットの入射角度とオフセットの科学的な分析結果の話を書いたけど、薄めのストライクは、かなりの幅でストライクになる。
プロでもわざと、ジャストに調整せずに薄めで攻めるときもあると聞く。
レーンとオイルの状態、そして自分の投球から、最適なものを自分で見つけてねというのは、どうも最近の時代にあってないような気がして、スマホで自分の投球を撮影したら、オススメのラインを提示してくれるというような世界がいずれくるんじゃないかなと思う。