最近のプロの大会とかを見ていると、ウレタンボールを使っている人がかなり増えた。近年の大会だとレーンコンディションが難しくなっていて、打ち合いになる高スコアが多くでるようなことは少ない。
高速回転で曲げるボールを投げるプロの圧勝というゲームにならないためなのかなと思うが、そこで使われることが多くなってきたのがウレタンボールになる。
さて、ウレタンボールはアマチュアのボウラーで必要なのかという話を書いてみたいと思う。
ウレタンボールの特徴
一言だと、曲がらないボールということかなと思う。ややこしい話ではあるが、ウレタンボールは硬度が低い。つまり柔らかい。そうすると、レーンによく噛む。つまり曲がろうとする力が強い。なのに曲がらない。
一見矛盾しているような話ではあるが、スポーツコンディションと言われる手前のオイル両端にも入っているようなレーンで、ウレタンが威力発揮する理由で説明する。
ウレタンボールは、手前のオイルが多いところでレーンに噛んで曲がる。そこで曲がるので、奥のドラインゾーンで暴れることなく、ポケットを安定してつくことができるのである。
曲がる力は強いのだけど、オイルがあるところで曲がろうとしているので、曲がらないということになる。
もう一つポイントがあって、高回転ボウラーがウレタンをよく使うのは、スポーツコンディションでリアクティブボールを投げると、スキッドしすぎたり、奥でボールが暴れてしまうためになる。
最近のウレタンボール
ウレタンというと、ソリッドのウレタンボールだった。最近は、パール素材配合のウレタンボールが多くでている。
パール素材配合だと、手前が走るということになる。手前から反応させたいのになんで?と思うと思うが、ウレタンで曲がりが足りなくなってきたときに、リアクティブボールに変更すると、曲がりが急激に変わってしまい難しくなるので、途中に、パール素材のウレタンを挟むという使い方を想定してでてきていると思う。
ウレタンからウレタンにボールチェンジするということになる。
アマチュアボウラーにウレタンは持っていた方がよい?
アマチュアでスポーツコンディションを投げることはほぼない。そうすると、出番があるとするとショートコンディションのレーンで投げるときということぐらいになる。
ショートのコンディションは、スポーツコンディションとは違うがドラインゾーンにボールが入ったときに大きく曲がるので、曲がるボールは投げにくい。そうすると、ウレタンボールがあれば、攻めやすいという話になる。
また、⊿RG値が低いボールでもOKなので、必ずしもウレタンでなくても対応はできる。
ここまで、従来のウレタンボールの自分の評価であった。
しかし、最近リリースされてくるパール系のウレタンボールだと、ちょっと話が変わってくる。走ってゆるやかに曲がるのである。そしてコアも高反発な工夫がされてきていて、ピンアクションもよい。
これは扱いやすいかもしれない。パールだとキレすぎる。ソリッドだと強すぎるというようなときに中間を埋める存在として、パール系ウレタンは試してみたいボールになってきた。
まとめ
ウレタンボールは、ボールにとにかくオイルがついてくる。表面が柔らかいのでオイルキャッチがいい。なので、毎回、ボールが戻ってきたらしっかり拭いてあげる必要がある。これがめんどくさいので使わないという人もいるくらいである。
同じ理由で、ウレタンボールはラインのオイルをぐんぐん伸ばす。なので、大会とかでウレタンボールを投げている人がいると、イヤだなーと思うときもある。中央付近が伸びて内壁ができる分にはいいのだけど、中央から外に出すラインのオイルを伸ばされてしまうと、そこを避けないと投げれなくなってしまうのである。
そうではあるが、ちょっとウレタンボールを投げてみたいなと思っている。