フッキングがもう少し手前で曲がってほしいときがある。スピードを入れて投げているとボールが奥まで進みすぎてしまって曲がってきてもポケットへのボールが薄めになってしまったりするときになる。
本日のボウリングがそんな感じで、対策について考えてみたい。
ボールが走りすぎている原因
一般的には奥のオイルが伸びているときに起こりやすい。ボールが伸びているオイルに乗ってしまい進みすぎてしまう。
また回転が弱く、ドライゾーンでレーンに十分に噛んでいないということも考えられる。
本日の状態だと、パールの走るボールを投げていたので、手前のオイルに乗って球速もある程度出ている状態で、かつ、奥のオイルが少し伸びていたことが原因かなと思う。奥のオイルを伸ばしてしまったのも自分なのであるが・・・
ボールが走りすぎていると残るピン
10ピンが残る。3番ピンにボールがあたる角度が浅いので、3番→6番を倒してくれても6番が外側に飛んでしまうので10番ピンがポツンと残ることが多い。
またポケットを少しはずすとスプリットになりやすいということも起こる。
対策
いくつかの方法があるので、2つの対策をここでは書いてみる。
1.同じボールでアジャストする場合
ボールを変えずに手前から曲げるにはどうするかという話で、戦略としては以下の2つのどちらかになると思う。
- フッキングポイントを手前に変える
- フッキングポイントを変えず、回転軸を変える
1つ目は、オイルが伸びているフッキングポイントを使わず、レーンを前後に使い、手前で曲げるようにフッキングポイントをずらす。レーンのオイルは凸型に側面が段々になってるので、手前の外に早めにボールを出して、そこで曲げてポケットに入るラインを探すということになる。
2つ目は、オイルが少し伸びていても曲がるように回転軸を縦回転にしてレーンに噛むように変更したり、ローテーションを入れて鋭角に曲がるようにするという方法になる。本日の対策としては、ローテーションを入れて投げるという対策を実施した。
また、手前のオイルがしっかりあったので、単純にスピードを少し落として投げることで曲がりを大きくするという対策も有効だったのかもしれない。
これらの対策でどれがベストなのかは、使っているボールの特性によって違うと思うので、どれが一番あっているかを考えながらアジャストしていくことが必要になる。
2.ボールチェンジでアジャストする場合
伸びているオイルでも曲がるボールに変えるということになる。レーンキャッチをよくするためにカバーを少し強いボールに変えるということになる。
ここで難しいのは、カバーの強いボールに変えたときに、手前が走らなくなり道中で曲がりはじめて、フッキングポイントまでボールがでなくなることがあることである。
その場合、より内に入ってオイルを使って出していくことになるが、そうすると、入射角度がどんどん厳しくなるので、結果、フッキングポイントも絞り気味(ポケットのそば)まで移動するということもよくある。(結果、伸びていたフッキングポイントを避けている)
また、ボールチェンジする場合、パール系でもカバーの強いボールにするか、ハイブリッドにするかなど、選択肢が複数でてくるが、カバーの強さを大きく変えると、ラインが結構違ってしまうので、特性の似ている少し強いボールにチェンジするということが多い。
その意味では、複数のボールを持ってないととりずらい対策になる。
まとめ
この少し走りすぎている状態というのは、大会とかでも多く出くわす。レーンメンテナンス直後からはじまる大会だと、レーンにオイルが定着していない中、スーッと外をパールのボールで投げる人がいると、オイルがどんどん伸びてくることが理由になる。
そういう時には、対策で書いたレーンを前後に使って、早めに外に出して曲げるという対策をやることが多い。他の人が使ってないラインを使った方が荒れてくるリスクが低いのと、回転軸を変更する投球を常に精度よく投げることが難しいという理由による。