ボウリングで投球するとき、立ち位置を決めて、次に、どのスパットを通すかを狙って投げるというのが一般的だと思う。
このときに、窮屈なフォームだったり、逆に脇があいてしまった状態でスイングしている人をたまに見かける。そんな話を書いてみたい。
窮屈なスイングになる理由
スイングの軌道と、狙うスパットへの投球ラインが一致していないことが理由になる。これは、ボールは右肩の下にあるので、自分が立っている位置より右側でボールのスイングラインがあるが、投げたいラインがもっと体の中央にあると窮屈になり、逆に体から遠いと脇が開いたスイングになってしまう。
一般に、投げたいラインの5枚ぐらい左に、スライドのステップが来る状態でないと、そのラインに正しいスイングラインで投げることができない。
自分のスイングラインの位置をちゃんと把握する
理想的には体の中央に軸を作って、そこからボールが出ていく状態である。左足のくるぶしにぶつかるぐらいで、アゴの下をボールが通過していくのを理想と言われている。
プロでもなければ、ここまでうまくはできず、体の中央よりも右側にスイングラインがあるのが一般的だと思う。
最終のスライドしたステップとスイングラインが板目で何枚ぐらい違っているのかは個人差があると思うので、これをしっかり把握しておいた方がよいと思う。
そうしないと、狙ったスパットを通して、まっすぐ前に投げることもできない。
例えば、10枚目のスパットをまっすぐ通すというラインで投球したい場合、自分は何枚目に立てばよいかを把握するということになる。
15枚かもしれないし、17枚目かもしれない。このときに腕を振る角度であわせてはいけなくて、自分の中でしっかり脇を締めて、自然に投げてまっすぐいく枚数を把握することが重要になる。
冒頭に書いたとおり、少し右に落とさないと10枚目にならないとなった場合、脇が開いた状態でそこにあわせにいってしまうことが起こるためである。
自然に投げて10枚目にボールがまっすぐ通過する立ち位置と、スライドしたステップが何枚目にあるかをしっかり把握することが重要になる。
自分のスイングラインの位置がわかったら次は応用
まっすぐに投げるための体とボールの距離がわかったら、次は応用になる。少し外に出したい場合や、クロス気味になげる場合、どうするかという話になる。
狙いたいラインに対して、自分の体の向き(上半身)をまっすぐにしたときに、スライドステップがどこにくれば、そのラインにボールをのせることができるかわかる。つまりそこに行くために、立ち位置をどこにすればよいかを考える。
通常、立ち位置と、最終スライドのステップが何枚ずれるかも、人によって助走のくせがあるもののだいたい常に一定になっていることが多いと思う。
少し注意したいのは、狙うラインに向かって斜めに助走しない方がよいということになる。これをやってしまうと、せっかく立ち位置でアジャストしようとしているのに、助走で斜めに進むことで通常と横切る枚数が違ってしまうので、結果、立ち位置を変えてもスライドステップの場所が一緒だったとかになる。
上半身は投げたいラインに向いているが、助走は基本的にはまっすぐ歩きはじめ、3歩目から狙いのラインの横にスライドが出るように意識して投げるというのが基本になる。
まとめ
ある程度練習をしてスイングが安定してきても、投げる向きを変えたり、狙うスパットを変えると安定しないということがある。これは、スイングラインが体から離れたり、窮屈な姿勢で投げてしまっていることが多いと思う。
スイングラインと体の軸は常に一緒で、上半身の向きと、スライドステップの場所だけで投げたいラインにボールを乗せることを意識して練習することで、どこにでも投げられるコントロールが身につくと思う。