投げたボールがどこを通過しているのかを見たり、どこで曲がっているのかを見るというのは基本だと思うけど、道中でボールがどのように動いているのかをよく観察すると、スコアアップにつながるという話を書いてみたい。
ボールの動き方
観察するポイントがいくつかあって、それぞれでのボールの動き方には特徴がある。
- リリースして着床した直後のボールの動き
- スキッドしているときのボールの動き
- コアが起き上がり(曲がり)はじめるところの動き
- ロールしている状態(曲がった後)のボールの動き
個人的に一番気にしているのが、2と3になる。それを単独で見ることも重要だけど、例えば1ゲーム目のボールの動きと、3ゲーム目のボールの動きを比較してみるという相対的な見方も重要だと思う。
2と3は、ボールがしっかりオイルに乗ってスキッドしているか、ドライゾーンに入ったら自分のイメージどおりにコアが起き上がってしっかり曲がりがでているかということで、ストライクを出すための入射角度、ボールの勢いに一番効いてくる。
ここをそのレーン状態にあわせて、投げるラインをアジャストすることでストライクがでる。
ボールの動きを見てのアジャスト
投げつづけていると、2のスキッドが落ちてくることが観察される。道中のオイルが削られてくるので、ボールがレーンに噛んでしまい、思ったフッキングポイントまでボールがでなくなる。そしてドライゾーンの少し手前からボールが起き上がってくるのでボールの曲がりも不足するという状態になる。
こういう状態が観察されたら、1枚立ち位置を内に寄って、オイルを使って投げるというアジャストをしていく。
また、1の着床後の動きでわかることとして、着床した直後にぐいっと曲がってることが観察されることがある。これは、着床している地点(手前)のオイルが削られていて、着床した直後でレーンにボールが噛んでしまっている状態になる。これもボールのパワーロスが大きいし、その時点でややコアも起き上がっているので、ストライクはほぼでない。
手前のオイルがあるところに立ち位置を変えて投げる必要がある。基本は内に寄るだけど、奥のオイルが伸びている状況で手前の外のオイルがあれば、外に立ち位置を変えることもある。
4のロールの状態で見ているのは、結果系でしかないが、途中で失速していたりすれば、ロールアウト状態でピンヒットしていることが観察される。また、奥のオイルが伸びている状態だと、曲がりが十分にでず、10ピンが残る状態になるが、これも4の状態を観察することでもわかる。
まとめ
自分が投げたボールを道中の通過点を見ること、スキッド、フック、ロールでのボールの動きを観察することで、ラインを調整をできるようになるというのが、上級者と中級者の違いにもなると思う。
しっかり投げて、ボールをよく観察するというのをぜひ、やってみてほしい。動きはかなり微妙なので、1,2回でできるようになるものでもなく、ずっと見てるといずれわかるようになってくるので、めげずにトライしてみてほしい。