ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

全日本選手権を見てみた

先週末は、HANDAカップ全日本ボウリング選手権が開催されていた。この大会は、1年の締めくくりでもあり、かつ、ショート、ミディアム、ロングの3つのコンディションで予選を戦うという形式で、日本で一番、ボウリングが上手な人が勝つという感じになっていて、注目の大会になる。

見どころ

予選での各コンディションで、どのように攻めるのかなども見どころの一つになる。特にミディアムコンディションが難しいと言われていて、今年も苦戦しているプロが多かった。

また、例年はロングコンディションが打ち合いになる傾向だったのだけど、今年は、ロングでも苦戦しているプロが多かった。

今回の一番の見どころは、4位決定戦〜優勝決定戦までのゲームだと思う。4位決定戦から勝ち上がって優勝するというドラマチックな展開になるのだけど、それがわかっていても、見応えがある。

アジャスト技術で勝敗が決まる

決勝レーンが37番、38番というレーンで行われていたのだけど、この38番レーンがどうにも難しそうなレーンだった。

アメリカン方式なので、両方のレーンでストライクを持ってこないと、200に届かないし、10フレの3投を投げるレーンがどっちになるかでも、勝負の分かれ目になるような感じだった。

この38番レーンを攻略したプロが優勝するという結果にも見える。

優勝したプロの技術をずっと観察していたのだけど、ボール選択や、ラインで調整というよりは、リリースでアジャストしていた。

決勝まで勝ち上がってきたプロなので、全員、相当にアジャスト技術も高いのだけど、ここぞというところでストライクを出すことができたプロが優勝したという結果で、全員のアジャスト方法を見るのも勉強になる。

優勝したプロのアジャストは、正直、たぶんということしか言えないが、縦回転を強くするという方法をとっていたように見えた。

ドライゾーンでの曲がりがややあまく、曲がりがでずに刺さるというケースもあるラインに対して、縦回転を強くすることで、レーンにボールが噛むようにして、曲がりを出してポケットヒットさせていた。

まとめ

全日本選手権は、とにかく難しいコンディションなので、難しいレーンに対応できる技術を持っているプロが勝ち上がってくる。

また、難しいコンディションでかつ、レーンによっては、オイル変化によって、さらに難易度があがってしまっていることもある。そんな中でもロースコアをいかに出さないかという集中力、技術も見どころになる。

決勝に進出できなかったプロのスコアを見ていると、ロースコアを打ってしまったゲームが散見される。精一杯やったけど、どうにもならなかったということもあると思うが、勝ち上がるためにはロースコアを打たない技術の大切さも教えてくれる大会だったと思う。

決勝に残ってくるプロは、5フレぐらいまであわなくても、そこからなんとかストライクをつなげて、終わってみれば、180はキープするし、なんなら200アップもする。長いゲームの中でどこかで取り戻せばいいやと考えるのではなく、毎ゲームで最善を続ける気持ちも大事なんだろうと思った。