ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

六甲クイーンズトーナメントを見てみた

六甲クイーンズトーナメントは名前の通り、女子プロの大会になる。ストローカータイプの自分としては、一番参考になるのが、女子プロの投球になる。2023年の大会は、クランカータイプが苦戦して、決勝に勝ち上がってきたのは、4人ともストローカータイプだったので、アマチュアでも参考になる点が多いのではないかと思う。

レーンの特徴と見どころ

この大会のレーンコンディションは、パターン表だけを見ると、43フィートで凸型にオイルが引いてあり、オイル量もそんなに多くもなく、難しそうにも見ないのだけど、外にオイルが入っていて、外まで出しすぎると戻りがあまくなるというようなボールの動きになっていた。

そういうレーンの特徴なので、中から外に出すことが得意な高回転のボウラーが幅を感じることができず、難しそうに投げていて、結果、決勝まで勝ち上がってきたプロは、ストローカータイプになった。

ストローカータイプは、外から投げて手前でボールを反応させてポケットまでまっすぐにボールを進ませることで、安定してポケットをつき、微妙なスピード調整や、ライン調整で10ピンを飛ばすという感じで、これはこれでコントロールもよく、さすがのボウリングであった。

見どころは、決勝大会の4位決定戦から決勝戦までの3試合になる。ストローカータイプの4人ではあるものの、大外からまっすぐ目にボールを出すタイプと、内に入ってやや右に出しつつ、ポケット手前で曲げて入射角度を出すという2タイプのボウラーになる。

異なるタイプの選手が、4位決定戦と、決勝でぶつかる。また、3位決定戦は、同じタイプのプロの戦いになる。微妙に10ピンが飛びづらいレーンになってきている中、それをどのような技術やボール選択で飛ばしているのかというのが、勉強にもなるし、見どころである。

後半のゲームでも強いボールを投げる

最近の大会をみていて、特に女子プロの戦いで思うのは、後半のオイルが削れて遅くなったレーンで曲がりすぎると感じるレーンでも、強いボールに変えて投げるという状況をよく見る。

今回の大会でも優勝したプロは、練習ゲームでカバーの強いソリッドのボールを選択して、最後までストライクを連発していた。

この強いボールに変える場合にも2つのケースがあって、1つはコアの強いボールすることで、オイルの厚いところを通しつつ、ポケット前でしっかり食い込むように曲げるという戦法である。今回の大会のようなレーンコンディションだと、中から少しだけ出すように投げても中のオイルがそこそこあるので、コアが強くないとポケットヒットしてもストライクになりづらいので、コアが強く食い込みがでるボールが必要になるのだと思う。

もう1つは、カバーが強いソリッド系のボールにすることで、手前で反応させて、ゆるやかにポケットをつくという戦法にある。外目からパールのボールでまっすぐ出すと走りすぎて奥での曲がりが足りないという状況で、内に少し入ってもオイルが多くやはり曲がりがでない。

そこでやや内に入ってオイルを使いつつも、強いカバーのボールで、手前からボールを曲げるようにして、あとは、パワーで押し切るようなスタイルになる。回転数を少し落とすとか、縦回転を強くするなどの技術で、アジャストする。

まとめ

久しぶりにストローカータイプの決勝を見たように思う。男子でも女子でも割りと、高回転のボウラーが目立つことが多いのだけど、ストローカータイプ対決でもいろいろ見どころもあるし、自分の投球の参考にもなるので、その意味でも見てみてほしいなと思う。

応援していたプロが優勝決定戦まで進めなかったのは残念ではあったが、見どころたくさんの素晴らしいボウリング大会だった。