ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

自分の投球にあった球速と回転数

一般に、ボウリングでストライクを出すには、自分の投球フォームや投げ方にあった球速と回転数のバランスが重要と言われる。

さらに少し難しいのは、このバランスした結果は、ボールのドリルレイアウトにも影響する。今日はそんな話を書いてみたい。

球速と回転数のバランス

この話は比較的、単純なもので、回転数が多いほど、球速が速くてよいとなる。逆に、回転数が少ない場合には、球速を速くしてしまうとストライクになりずらいという話になる。

ストライクになるには、ボールが曲がってポケットに進入するときの入射角度が3〜6度にする必要がある。

回転数が少なくて、球速が速いと曲がり幅が足りない状況になってしまい必要な入射角度が得られないためになる。

一方で回転数が多い人は、球速が速くても曲がり幅がでるので理想的な入射角度になりつつ、かつ、ピンアクションも期待できるので、速い方がよいということになる。

また、回転数が多い場合、球速を落としても入射角度がつきすぎる可能性はあるが、それでも6度以上になるほど、球速を落とすことは通常しないので、遅くても問題ないという話になる。

では、回転数が少ない人は、球速を落とせばよいかというと、あまりに球速を落とすと、ボールに勢いがなくなり、手前のスキッドも十分でなくて、途中でボールがレーンに噛んでしまったり、レーンのオイルの微妙な変化の影響も受けてしまうので、ある程度のスピードをつけて投げる必要がある。

このボールの走り方と曲がり幅を観察していると、その人の投球フォームに対して、現状、スピードが足りないのか、速すぎなのかがわかる。

ドリルレイアウトへの影響

一般にドリルレイアウトの影響は、それほど大きくなく、ボールの表面素材や、コアの特性の方が大きいと言われている。

一方で、極端なレイアウトにしてしまうと、自分の投球とアンマッチが起こり、ストライク率が下がることにもなるので気をつける点はあると思う。

ポイントは、コアの特性にも影響するRG値と、ドリルレイアウトの関係になる。

RG値は、ボールの慣性性能を示す値になり、数値が低いと、低慣性となり、レーンの手前からボールが曲がりだそうとする。高慣性だとその逆で、ボールが奥まで走ってから曲がり出す。

ドリルレイアウトだと、同様の効果があるのが、ドリル角(MB角)という数値になる。この数値が、小さいほど、レーン手前から転がりだそうとして、大きいと奥で転がりはじめる。

この数値と、球速と回転数には関係があって、球速が速く、かつ、回転数の多い人は、手前から曲がりだす数値のコアやレイアウトでも、十分に使いこなせるが、球速が遅い人は、高慣性のボールの方があう。

具体的な例としては、球速が遅く、回転数も少ない場合に低慣性のコアのボールで手前から起き上がるレイアウトのボールを投げると、ドライゾーンに到達する前に、ボールが回転し始めてレーンに噛んで曲がりだそうという力が働いてしまう。そうすると、ドライゾーンに到達してもボールにパワーが残っていない状態で、曲がりが十分にでないという状態になってしまう。

まとめ

自分の球速と回転数が、どの程度なのかというのは、客観的に測定することが難しいので、一度、ドリラーさんや、センターのプロに見てもらって、最適なレイアウトなどのアドバイスを受けることがよいと思う。

自分で投げていても、いろいろなコアのボールや、レイアウトを変更して投げてみると、ある程度は判断できるようになってくるが、時間がかかるし、ドリルレイアウトは、かなり深い理解が必要なので、難易度が高い。