ボウリングを本格的にやりはじめて、ある程度、スコアも安定して打てるようになってくると気になってくるのが、ボールのドリルレイアウトになる。
プロボウラーのボールレビューとかの動画みていても、このボールは、こんなレイアウトで空けましたとか言っているし、自分にあったドリルレイアウトやそのボールにあったレイアウトにしたらもっとスコアが打てるようになるのではないかと思ったりする。
ドリルレイアウトについて
ややこしいことに、ドリルレイアウトの表記方法は、2通りある。PSAレイアウトとデュアルアングルレイアウトになる。
どちらのレイアウトでも同じことを別の表現にしているだけなので、どっちがいいとかはなくて、好みの問題だと思う。
PSAレイアウトだと、4"x5"x2"とかの表現になっていて、デュアルアングルレイアウトだと、70°x4"x30°とかの表現になっている。
これらは基本的には、相互変換可能なのだけど、変換すると微妙な角度とか長さになるのでピッタリ同じレイアウトを表現することはできない。
例えば、4"x5"x2"をデュアルアングルレイアウトに変換すると、60.4°x4"x34°になる。
なぜ2つの表現方法があるかというと、それぞれが別のメーカが提唱しているからになる。最近は、PSAレイアウトを見る機会が増えたなと思うのだけど、Storm社が使っているからかなと思う。
ドリルレイアウトのそれぞれの値の意味と、ざっくりとした対応関係は以下の通りとなっていて、並び順も違うのがややこしいなと思う。
ドリルレイアウトで気にすること
自分は基本的にディアルアングルレイアウトを使っているのだけど、気にしているのは、ドリル角とVAL角になる。PSAレイアウトだと、MB-PAP距離とPinBufferが対応する。
ドリル角(MB-PAP)が小さくなると、手前から転がるようになる。低慣性のボールを使うことと意味することは同じだと思う。
VAL角(PinBuffer)は、小さいほどボールのコアの起き上がりの速度が速くなる。つまり、キレが増す。これも、非対称コアのボールを使うと、キレが増すので、意味するところはほぼ同じだと思う。
つまり、これらのドリルレイアウトで変えられることは、ボールのコアのスペックの補助でしかないということだと思う。
自分だと、高慣性のボールを使うことが多いのだけど、その場合でも、ドリル角を少し小さめに設定することで、手前からの転がりを出すことができるので、そういうレイアウトを標準にしている。
また、対象コアのボールでも走ってキレを出したいので、VAL角は小さめにしている。
ドリルレイアウトはどこまで気にする必要があるか?
個人的には、通常のハウスコンディションで投げているのであれば、ボールによってレイアウトをいろいろ変えてみるとかは不要で、自分の投球スタイルにあったレイアウトに固定するのがよいのではないかと思う。
ボールによっては、購入時にボウラーのタイプ別の推奨レイアウトがあったりする。自分が高回転のクランカーなのか、普通の回転数のストローカーなのかで、ボール性能を最大に発揮できるレイアウトが示されているというものになる。
一方で、ボールごとに推奨レイアウトなどを使ったりすると、そのコアの特性で使いやすいのか(または使いづらいのか)、レイアウトの影響なのかがわからなくなる。
レイアウトを固定して、どのボールの特性の扱い方を探るという方がシンプルなのではないかと思う。ドリラーさんや、プロに投球を見てもらうことで、おすすめのレイアウトは提示してくれるので、そのレイアウトがどういう意味なのかを理解しつつ、練習していくことがよいと思う。
まとめ
自分が持っているボールのレイアウトは、基本的には2パターンになっている。奥まで走って曲がるレイアウトと、手前からやや転がってくれて、奥でキレるレイアウトになる。
この2つの特性の違うボールを投げていて、違いが感じられるかというと、ほとんど感じない。ライン取りやフッキングポイントの最適なところが異なってくるという違いがありそうではあるけど、ボールのカバーの影響、コアの影響の方が大きいためだと思う。
オイルが削られて、奥まで進んでほしいなと思うときに、高慣性で、ドリル角が大きいボールを投げることもあるのだけど、そんなときは、やや違いが感じられるという感じである。