ボウリングでスコアメイクする上で、10ピンを確実にスペアにすることが重要になる。ダブルが出て、200ペースというときに、10ピンが残ると、嫌だなという気分になる。そんな中、投げるとミスしてしまうことがそれなりにある。心理的なものなのか、原因と対策を考えてみたい。
10ピンミスをする原因
やや緊張して10ピンを取りにいっているという心理的な問題に影響していることが大きいと思う。取らなければと思えば思うほど、体に力が入って、スムーズなスイングや、リリースができなくなる。
自分の場合は、以下の2点が起きる事が多い。
- スイングが小さくなり、球速が十分にでない
- 脇があいたスイングになり、コントロールが定まらない
これらは、どちらも同じ原因の結果で起こっていると思う。体や腕に力が入っているので、バックスイングが腕でボールを引き上げてしまっている結果、スイングが小さくなる。
また、腕の力でダウンスイングからリリースまでボールを持っていっているので、スイング軌道が直線になってなくて、弧を描くような軌道になっていて、リリースのポイントのずれで、左右にコントロールがぶれてしまう。早く指が抜ければ、右へ、遅ければ左へボールが進む。
10ピンカバー時のスイングとミスの関係
10ピンをカバーボールで取りにいく場合でも、ストレートの回転で投げるか、1投目と同じように回転をかけて投げるかの大きくは2つの投げ方がある。
自分はさほど回転数も多くなので、基本的に、1投目と同じように回転をかけたスイングをしている。
ただ、ここにも、もう1つ、10ピンミスの可能性としてあるかなと思うことがある。
自分の場合は、1投目でストライクを取りに行くときのスイングのフォームが3種類ぐらいを使い分けているのだけど、10ピンスペアを取りに行くときには、1投目の1つの投げ方に固定している。
1投目の投げ方としてどのスイングをやっているかで、その残像というか、体の動かし方が、2投目のスペアにも引きづられて影響している感じがするのである。
具体的には、サイドローテーションを大きく入れるようなスイングをしているときには、割とバックスイングが小さくなる。その場合、2投目の10ピンスペア時にも、ややバックスイングが小さくなってしまうという事象が起こっているように思う。このバックスイングが小さいと何が問題かというと、球速がでないので、まっすぐ10ピンに進んでいると思いきや、直前で、曲がってしまいミスになるということが起こる。
10ピンミスを減らす対策
ここぞというときに、落ち着くというのは、なかなかできない。これは、連続ストライクが出ているときの緊張とも似ている。
つまり、力が入ってしまうような心理状態でも、いつものスイングができるようにする工夫がいるということになる。
自分の場合は、ミスする原因がだいたいわかっているので、それが発生しないようにスイングすればよいのだけど、具体的に何を意識するかは、難しい。
これまでの自分の対策としては、スイングが小さくならないように、スムーズにボールを振り上げることを意識してきた。助走とスイングのテンポを一定にすることで、リリースポイントも安定するという効果を期待しているのと、球速がでるので、直前で曲がることがないという対策になる。
ただ、よくよく考えてみると、脇を締める軌道でのリリースの方をより意識した方がよいのかもしれない。そもそもコントロールが悪かったら、一定の確率ではずしてしまうためである。
曲がってしまうようなレーンコンディションだった場合には、さらに内に入るという対策をすることで、球速よりもコントロールを意識した方が、ここぞというときは取れるのかもしれない。
まとめ
このここぞというときに、10ピンをミスするというのは、大会や、リーグで多い。普段、リラックスして一人で練習しているときは、すいすい10ピンをカバーできていたりする。(ときどきはミスをするけど)
つまり、心理的なプレッシャーを感じたときに、いかに、普段どおりの力みのないスイングができるかという点がポイントなのだと思う。
これを普段のボウリング練習からできるように、自然に10ピンカバーを取りにいくのではなく、1投ごとに、やや緊張感をもって、脇をしめたスイングを行う練習をやってみようと思う。