最近のプロの大会のLive配信などで、上位にいるプロでもローススコアになってしまっているのを2回、たまたま見かけた。これまで、自分の課題である球速が原因なのかなと思っていたが、球速も回転もあるプロでもスプリットが連発してしまうことがあるとすると、そうでもないのかもしれない。今日はそんな話を書いてみたい。
ロースコアになってしまう原因
ロースコアになってしまう原因で一番多いのが、スプリットが多く出てしまうケースだと思う。バケットとか3−6−10のスペアミスとかもあるが、基本的には、1投目で、ポケットをジャストにつけていないケースが多い。
この主原因は、ボールがそのレーンのオイルコンディションにあっていないことが理由なのだと思うけど、プロだと、そんなことはわかっているはずで、それでもライン調整でなんとかなると思って、投げていて、なんともならなくてロースコアになっているように見える。
アメリカン方式で投げていて、片方はストライクがくるが、もう片方がスプリットになるとか、曲がりがあまいとかの状態になっていて、2つのレーンのオイル状態が異なっているときにロースコアが起こりやすい。
同じようにレーンにオイルをひいているはずだし、投げている人も同じなので、削られ方も同じはずなのに、2つのレーンでオイル状態の差を感じることも割とある。
ボールチェンジしにくい理由
片方のレーンだけ別のボールを選択するというのは、ちょっと心理的にやりづらさを感じることが多い。自分以外の同じボックスに入っている人が、同じボールで両方のレーンをアジャストしていたりすると、どこかにジャストになるラインがあるはずと思ってしまうのだと思う。
また、ボールを変えて曲がり方の違うボールにすると、ラインイメージを2つ持って、それぞれのレーンに対応することになり、難易度もあがってしまう。基本的には、同じボールでどのぐらい曲がるかのイメージを一緒にしつつ、攻める方が再現性が高い投球ができる確率が高いと思う。
ただ、スプリットが2回以上でてしまったときや、出そうなときは、ボールを変えるの一手のように思う。
どこかにあわせられるラインがある可能性もあるのだけど、幅がないだろうし、ちょっとのミスでスプリットになってしまうと思うためである。
それがわかっていても、片方のレーンでいい感じにストライクが出ていると、両方のレーンで使うボールを変えたくもないし、と思って変えにくいのだと思う。
まとめ
ボウリングのプロの大会を見ていると、プロの実力差も結構、高低があるので、難しそうなレーンの対応力の違いでロースコアを出しているプロも結構いる。これはこれで、なんでロースコアになっているんだろうと、真剣に見て、学ぶ機会になる。
同じレーンなのに、スコアを出しているプロもいて、何が違うのか?という部分も参考になる。プロでも回転軸の傾け方も人によって違うし、使っているボールも回転数も、攻めているラインも違う。
でも、いつも高スコアを出している人もちらほらいる。ライン取りは外、内、回転数多い、少ないのタイプ別に見てもロースコアを出さない人もいる。
ロースコアを出さないプロの特徴は、とにかくスペアカバー率が高いということだと思う。ちょっと難しいスプリットでも、ほぼスペアにする。つまり、コントロールがとてもよい。
最近はプロの解説も充実してきていて、どんなボールを使っているかも解説してくれるときがあるので、そんなところも参考になる。プロのボウリングの大会をじっくり見て、研究するのも上達する上でいい勉強になると思う。