先日のリーグで投げているとき、一般レーンでハウスボールを使って、サムレスで投球している女性をみかけた。数年前ぐらいから若い男子ではサムレスで投げて高回転で、スコアを出している人が多くなってきたなと思っていたが、ついに女性でも投げ始める人がでてきたのかと時代の変化を感じた。
サムレスでの投球方法
自分でやったことがあるわけではないだけど、方法はある程度、説明はできる。名前の通り、親指をサムホールに入れず、中指と薬指だけを差し込んで投げる。
普通に投げようとすると、ボールが落ちてしまうので、肘を曲げて、ボールを抱えるように持って、体全体をつかって、重心移動のタイミングで、ボールを前に腕を伸ばしながら押し出すように投げる。
片腕でボールを抱えてリリースすることがやや難しいので、両手で支えながら投げるのが両手投げで、原理的には一緒の投げ方になる。
イメージとしては、サッカーのキーパーがボールを投げている動きに近い。手のひらで持てない大きさのボールを抱えるようにして投げている。
この投げ方の特徴は、ボールが腕の上を転がり落ちていくようなイメージになるので、とても強い回転がかかる。そのため、ハウスボールであったとしても曲がりが出て、入射角度がつくので、ストライク率が高い。
そして腕を曲げてボールを支えているので、手首への負担もなく、力がない女性にも向いている投げ方になると思う。
サムレスでの投球の難しさ
見ていて思うことになるのだけど、スペアが難しいかもしれないと思う。回転がかかるのでボールが曲がるということもあり、どの程度、曲がってくるかを予測して、立ち位置を調整して、投げる方向も注意がいる。
これだけであれば、通常の片手投げと変わらないようにも思うかもしれないけど、重心の移動とボールを振り出す手の動きの連動がされているので、前に投げることはやりやすいのだけど、少し角度をつけるとか、ちょっとしたコントロールが要求されるときに、左右の向きの調整が難しいように見える。
まとめ
サムレスの投げ方は、プロのレッスンとかでも教えてもらえないので、自力で身につける必要があることも難しさかもしれない。上手に投げているサムレスの人が友達にいれば、一緒に練習するという方法になるのだと思う。
また、プロでも稀に、サムレスで投げている人がいるようにも思うけど、最終的には、両手投げに転向しているように思う。その方がより回転もかかるし、コントロールもよくなるためだと思う。
両手投げは、小学生とか体がまだ出来上がっていない段階では一番よい投げ方と言われていて、そういう意味では女性にも向いていると思う。
個人的には、どうもあの両手投げのフォームがかっこよくないという理由でやろうとは思わないのだけど、マイボウラーの中でも両手投げと併用して、どっちの投げ方でも投げられるという人は、何人かいる。
年末年始でボウリングする機会も増えてくると思うので、機会があったら、サムレスに挑戦してみてもいいのではないかと思う。ただ、怪我をしないように無理な投げ方にならないように注意はしてほしい。
