ポケットにボールがいっているのに10ピンが飛ばないということがある。長らくボウリングをやっていると、ポケットヒットの直前のボールの動きで、あー、これは10ピンが残るということがわかったりする。
10ピンが残る理由
10ピンが残っているのは、3番ピンが飛んでいる方向が悪いためで、まっすぐに6番、10番の向きに飛んでいないということになる。つまり、ボールが3番ピンにあたっている箇所が悪いということになる。
理想的には、3番ピンの左下、時計の文字盤にしたら7時と8時の間にボールがあたることである。これが、7時だったりすると、3番ピンが6番の左側にあたり、6番ピンが右に飛んで10ピンを倒してくれない。
そうなると、考えることは、もっと厚めにポケットヒットさせるか、3番ピンの手前で食い込むようにキレのあるボールを投げることになる。
10ピンが残るときの対処
入射角度を出すことがストライクを取るために確率的には有利になることを考えると、タイトに厚めを狙うというよりは、ドライゾーンでしっかりボールを曲げて対処したいところになる。
10ピンが残る状態になっているときには、キャリーダウンの影響、もしくは手前のオイルの削れ具合で、ボールがパワーロスして、ドライゾーンでの曲がりが不十分なために起こる。
そうなると、ボールが進みすぎてからゆるく曲がるので、結果、ポケットヒットしているように見えても3番ピンの手前にボールがあたってしまう。
10ピンを飛ばすために、立ち位置を少しだけ前後に移動させるとか、回転を縦回転にするために、人差し指と中指の間隔を狭くボールを持つとか、ちょっとした工夫でなんとかなることもある。
自分の場合は、なるべく手前からボールを転がすことや、スピードを少し弱めて曲がりを強くなるように工夫して投げることが多い。
本来は、オイルの削れ具合や、キャリーダウンの影響を考えて、立ち位置を内にするとか、フッキングポイントを手前にするなどの根本的な対処もあるのだけど、ちょっとした変化で飛んでくれることも多い。
まとめ
同じレーンで投げていると、オイル状態の変化で、10ピンの飛びが悪いと感じる時間帯がでてくる。このときの抜本的な対処はボールチェンジとライン変更になる。大会とかでボールチェンジにリスクが多いと感じるときには、ちょっとした工夫で乗り切るという感じである。
立ち位置の変更で厚めに狙っていく場合、ちょっとのボールの動きでスプリットになるリスクも高いので、どちらかというと、薄めにポケットヒットさせてストライクが出ていれば、そのまま薄めを狙い続ける方がよいと思う。ストライクになるポケットは、ジャストの位置と、薄めの位置に確率の高いところがあるので、これはこれでアリな戦法だと思う。