ボウリングでオイルの長さが42フィートとかのコンディションだと、その先のオイルの切れたところでボールがレーンに噛んで曲がってくる。この位置をフッキングポイントと言う。
ポケットからどのぐらい離れたところで曲がりはじめたらストライクが出やすくなるのかを考えて、フッキングの位置を調整して投げるというのが理想的になる。
フッキングポイントの見つけ方
少し前にPL31の法則という投稿した。42フィートなら、42−31=11となり右から11枚目がフッキングポイントの目安になる。
ここでレーンの長さの前後を考える必要があって、42フィートのオイルに切れ目付近の11枚目を狙って投げるというのは至難の業だと思う。遠いし、そもそも前後もどの辺?となるからだ。
投球してみて、ボールが曲がり始める位置を確認する。そのときに自分は、以下の方法でフッキングを見るけるようにしている。
内から投げるとき
内から外に向かってだいたい11枚目ぐらいの方向に投げる。このときに気にする位置は、以下の2つになる。
1.立ち位置
2.狙うスパット
この2つを固定して投げたときに、どの辺でボールが曲がりはじめているのかを見る。
レーンは、凸型にオイルがひいてあるので、内側にボールが入ると、オイルにのってレーンの前後でいうと奥まで進んでから曲がる。逆に外側にボールがでると手前で曲がる。その辺も頭に入れつつ、ボールの曲がり方を観察する。
ポケットヒットの角度やボールが失速していないかも同時に見ながら、フッキング位置がもっと外であれば、狙うスパット右にずらしてアジャストする。
角度が付きすぎて曲がりが足りない場合には、立ち位置を右に移動する。
つまりフッキングポイントで調整するのが難しいので、立ち位置と狙うスパットで調整するという方法になる。見ているのは、狙ったスパットを通過してフッキングポイントまでちゃんとボールが出てから曲がっているかという点になる。
外から投げるとき
一般に外から投げる方が、アジャストは簡単だと思う。凸型のオイルの右側のオイルの切れ目に沿う形で、まっすぐになげる。
そうすると、理想的なフッキングポイントで自然と曲がって、ポケットに入る。ハウスコンディションのレーンは、そうなるようにオイルがひかれているである。
沿って投げるという沿う場所をどう見つけるかであるが、まっすぐに投げているので、立ち位置とスパットを並行移動していけばよい。手前でボールが噛んでしまっているなら左へ移動。逆に走りすぎていれば、右側に移動となる。
応用としては、少しだけ右に出すということでフッキングをアジャストすることもあるが、回転が少ない人や、ボールスピードが少ない人は、前述の方法でだいたいストライクコースを見つけることができる。
後半ゲームでのフッキングまでのボールの運び方
3ゲーム、4ゲームと投げていると手前のオイルが削られてきて、フッキングポイントまでボールが進まなくなる。
その場合は、立ち位置を左に移動して、オイルのあるところをボールを転がして、フッキングポイントまでボールを運ぶようにする。
基本的には狙うスパットは変えないでよい。オイルのあるところを使えば、その分ボールが前進するので、結果、同じフッキングポイントに入ってくる。
大きく内側に入るようなケースだと、スパットも内側にしてなげることもあるが、その辺は、ボールの動きを観察して考える。
ゲームの途中でボール変更するとき
さっきまでのラインでフッキングまで行くかというと、ボールの特性によってラインが変わってしまうことがほとんどなので、同じラインに投げることはあまりないと思う。
ただ、ストライクになりやすいフッキングポイントは、レーンの特性からして同じところにあると考えるのが自然なので、最初にやったように、スパット、立ち位置からそのフッキングポイントまでボールを運ぶラインをゼロから見つけることになる。
ゼロからと書いたが、本当は、ゼロではない。ボールを変えたときに、そのボールの特性からすると、どのラインを投げたらフッキングポイントまで運べるかは、経験でわかってくるからになる。
ゲーム後半は、走るパール系のボールに変更することが多いが、その場合、手前の多少オイルが削られているところも、走ってくれるので、立ち位置を右に戻してもフッキングポイントまで到達する。曲がり幅がゆるいパール系のボールならこのアジャストでストライクは続けることができる。
ゲーム前半に外から投げていたら、ボールチェンジで内から投げるラインに変更するのもよいと思う。