ボウリングのすすめ

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ボールの曲がりが不安定なときの対処法

本日は、ボールの曲がりが不安定と感じたときに、どのように対処するのがよいのか?というテーマになる。これは少し前に、「抜ける、刺さる」というテーマで書いた話の対処編にもなっている。そして、この対処方法と書いてみたものの、正解があるのかも少し心配な話になる。先日、上級者のボウリング仲間にも聞いてみたのだけど、うーんと考え込んでしまったような話になる。

ボールの曲がりが不安定な状況とは?

ストライクになるラインと思って投げているラインに対して、投球ごとにボールの曲がり方が違うというような状況を指している。これは、オイルが削られたり、伸びたり、あるいは、ボールがオイルに滑り過ぎていたり、いろんな状況で起こる。

「抜ける、刺さる」という表現だけでなく、ボールが「暴れる」という表現もこの状況に該当する。ドライゾーンでの曲がり方が投球によって異なり、同じところに投げているはずなのに、ちょっとのズレで、大きくボールの動きが異なってしまうようなときに、「暴れる」という表現を使う。非対称コアのボールなどで、起き上がりが急なボールで発生することが多い。

ボールの特性から対処を考える

基本的には、ボールと投球ラインで対処することになるのだけど、まずは、ボールを変えることで対処するという方針から考えるとよいと思う。

その際、ボールの特性として、以下の4パターンがある点をおさえておきたい。

  • 大きく曲がるかそうでないか(⊿ RG値で決まる)
  • 鋭く曲がるかゆるやかに曲がるか(非対象コアか対象コアかで決まる)
  • 手前から曲がるか奥で曲がるか(RG値で決まる)
  • カバーが強いか、弱いか(ソリッドかパールの素材で決まる)

これを組み合わせると、2の4乗なので、16通りのボール選択があることになる。自分が持っているボールから考えると、こんなにたくさんの組み合わせで考える必要はないのだけれど、対処するためには、多くの特性の違うボールを持っている方が有利という話でもある。

ここから、曲がりが不安定な原因に対処するために、一番適切なボールはどれなのか?ということを見つける必要がある。

一般的に考えて、曲がりが不安定な理由は、オイルに滑っているか、噛みすぎているかが不安定に発生している状況になるかと思う。同じところに投げてもその辺りのオイル状態がまばらであり、滑ったり、噛んだりが何回も発生している状況かもしれない。

そうすると、基本的な対処は、より滑るようにするか、より噛むようにするという対処になる。

現在使っているボールより、弱いボールにして、外に立ち位置を変えて手前から曲げるか、強いボールにして、内に立ち位置を変えてオイルを使って投げるかという対処になるということである。

また、ドライゾーンでボールが暴れている状況だと、非対称コアから対象コアのボールに変更するという対処がストレートな対策になると思う。もしくは、カバーの強いソリッドで低RGのボールにして手前からゆるやかに曲げるラインに変更する。

まとめ

上級者のボウリング仲間のご意見としては、基本は、強いカバーのボールに変更して内に入る方がよいとのことだった。これは、確実に噛む方に振って安定させるという方針になる。そして高回転でバックエンドで十分な曲がりが出せるのであれば、これが一番だと思う。

一方で自分のように回転数が少ない場合は、たぶん、弱いカバーのボールに変更して外に出る方がよい気がしている。外も手前が削られている可能性はあるが、それでも走ってくれそうなボールに変更して、ボールの走りを安定させるという対処になる。奥での曲がりが安定するかはフッキングポイント付近のオイル状態に左右されるので、フッキングを手前にしたり、奥にしたり、曲がり方を鋭くしたりしなかったりで、使うボールで調整するという作戦になる。

回転数が少ない場合には、選択するボールがとても重要ということなるという結論でもある。