ボウリングのすすめ

ボウリングの面白さや上達のコツなど紹介

薄めと厚めのストライク

ストライクになるときに、ジャストと厚めのストライクと薄めのストライクがある。先日、ボウリング仲間の上級者と会話していたら、投球するラインによっては、厚めをねらうことが有効になるケースがあるという話があったので、そんな話を書いてみたい。

ストライクになる入射角度とオフセットについて

ストライクになる状態は、科学的に分析されていて、ボールのポケットへの入射角度とオフセット(ヘッドピンとボールの距離)の関係で決まっている。

入射角度は、3〜6度が理想と言われているが、0〜2度でもストライクにはなる。何が違ってくるかというと理想的な入射角度だとオフセットの幅が広い。つまり、6度とかでポケットに入ると薄めでも厚めでもストライクになるのである。

入射角度が小さいと、ジャストポケット付近しかストライクにならない。

また、入射角度が少なくても薄めだとストライクになる確率はそれなりに高いという特徴がある。そのため、オイルが伸びてきた場合などで、十分な入射角度が得られない場合、無理にジャストポケットを狙わずに、あえて薄めをねらうという作戦が有効になったりする。

厚めをねらうことが有効なケース

インサイドから絞って投げる場合には、厚めにポケットをねらう方が、ストライク率が高いというのが、上級者のアドバイスだった。

実際に投球を見ていると、自分だと厚すぎと見えるポケットヒットでストライクを連発していて、疑問に思って聞いたときのアドバイスだった。絞って投げている場合、どうしても入射角度が出づらいので、ジャスト付近でも10ピンが残るケースが多い。そこで、あえて厚めにしているという説明だった。

これは、データで見ても納得できることで、入射角度が少ない場合には、ジャストから0.5枚〜1枚の薄めのずれで、ストライク率はかなり低下(1枚もずれると30%以下になる)してしまう。一方で厚めの場合だと、ジャストから1枚程度であればストライクになるというデータがある。1.5枚ぐらい厚めでも40%以上はストライクなる。

通常、外から投げていると、厚めにボールが行くことはなるべく避ける心理が働いている。万が一、ど真ん中にヒットするとスプリットになってしまうためで、ジャストか少し薄めの方がよいという感覚で自分は投げている。

通常、絞ったラインで投球しているときもジャストかやや薄めを狙っていることが多かったのだけど、絞った場合は、オイルの厚いところを通しているので、変化で曲がりすぎるというケースは少なく、あえて厚め狙いにすることで、ストライク率をあげることができるというのは、新たな気付きであった。

まとめ

ボウリングでストライクが出るのは、理由があるのだけど、それはどのラインで投げているかによって、いつもジャストポケットをねらうことが正解ではないということでもある。ちなみに、絞って投げているケースでも薄めでもストライクは出る。ジャストから2.5枚ぐらい薄めにヒットさせると、入射角度が少なくても40%近いストライク率になる。薄めだとピンアクションによって倒れ方が違ってくるので、運もあるけど、オイル状態によっては、その方が高スコアになる可能性が高いこともあると思うので、状況によっては試してみてほしいと思う。