普段は、しっかり大きくボールを曲げたいと思うのだけど、ときどき、曲がらないように投げたい時がある。ボールを曲げない方法というのを書いてみたい。曲げたいという人は、これと逆のことをやれば曲がるということでもある。
ボールを曲げない投げ方
方法は２つある。ひとつは、回転をなるべくかけない投げ方である。もう一つは、回転軸を縦にして投げるという方法になる。
回転しないように投げるというのはなかなか想像がつかないかもしれない。普通にリリースすると、勝手に回転がかかってしまうことの方が多いからになる。無理にフィンガーにかからないようにすっぽ抜けのような投げようとすると変な癖がついてもいけないし、コントロールもきかなくなるので、なるべく通常と同じようにリリースしたい。
そこでお勧めなのが、手首をまっすぐにするのではなく、後ろに折ってしまう投げ方になる。カップリストを作るのと真逆に手首をブロークンにした状態のままで構えてそのままの手首の状態で投げる。こうするとスイングとリリースはいつもと一緒でも、回転数もでないし、ボールは曲がらない状態になる。
もう一つのやり方も似ているのだけど、縦回転だけで投げる方法で、手首は通常の状態のままでもよく、親指の方向を時計の１２時にして投げる。回転数は多くなってもまっすぐ前にしか回転していないので、やっぱり曲がらない。
ボールを曲げたくないとき
自分の場合、１０ピンカバーのときが一番多い。レーンを対角線に狙っていてオイルのあるところを通していれば、１投目と同じように曲げる回転をかけて投げていても、まっすぐにカバーできるときもあるのだけど、オイルが削れている場合だと、曲がってしまうときがある。このときは、手首をブロークンにして回転数を少なくして曲がらないように投げる方がよいと感じる。縦回転で投げることもできるのだけど、リリースの感覚が１投目と大きく違ってしまうので、コントロールのミスも出やすい印象になる。
その他のシチュエーションとしては、外から投げたいコンディションなのだけど、普通に投げると曲がりすぎてしまうようなレーンのときになる。このとき、手前にオイルがある状態であれば、曲がり幅だけを少なくしたいので、縦回転ぎみに投げることを考える。手首をブロークンにしてしまうと、ほとんど曲がらない状態になり、たとえポケットに入っても１０ピンは飛ばないと思う。縦回転ぎみで、少しローテーションが入っていれば、曲がり幅が小さくてもピンを押し込む力は働くので、１０ピンも飛ぶ。
まとめ
本当はなるべく曲がらないボールを使うという方法が一番よいと思う。自分もこのボールは曲がらないだろうというボールを使ってみたりもしているのだけど、やっぱり曲がってしまう。スペアボールであっても、オイルがないところに行けばやっぱり曲がってくるし、そういうボールは押し込みの力がないので、１０ピンも飛ばない。そうすると、テクニックで曲がらないように回転軸を変えたり、回転数を変えて投げられる工夫がいるのだと思う。
